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zoom RSS 食べた酵素は働いてくれるのか? その13  新規酵素発見?

<<   作成日時 : 2012/08/22 02:11   >>

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酵素が栄養となるというトンデモについていろいろ書いているわけですけど、これには長い歴史があります。
しかし、ここ数年流布しているトンデモ説のほとんどは二大巨匠とその亜流です。
今回、その二大巨匠のうちのお一方の本を紹介します。
内容はあいかわらずなのですが、そのあいかわらずさは過去のエントリーを見てもらえばいいとして、今回はある一覧表にのみ注目します。
酵素の第一人者だと自任する専門家による酵素の働きの説明です。
「消化酵素」だの「代謝酵素」だのを言っている専門家が直々に酵素の機能を解説してくれます。
ご高説賜りましょう。
○食べた酵素は働いてくれるのか? その12  ナマには注意 浅漬けO157
http://yoshibero.at.webry.info/201208/article_7.html
の続きです。

○テーマ「コラム・酵素」のブログ記事
http://yoshibero.at.webry.info/theme/a2710f5053.html


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今回の巨匠の本といっても、両方ともレシピ本ですから、
酵素に関する解説は少ない。
それでも酵素栄養学のポイントが要約されています。
さらに、酵素断食というのが有効なんだそうで、
酵素療法(一応医者です)なる話も出てきます。


そんな中で、最初の本におもしろい一覧表が載っています(p26)。
著者ではなく、どなたか編集の方が作られたと信じたいが、
マジなんだろうか?

ホントにスゴイ内容で、
いつのまにか新しい酵素が続々と発見されていたらしい。
既存の酵素の定義も変更ないといけません。
発売中の生化学の教科書や辞典類は全部回収し、
書き換えないといけません。

学問の進歩は早いと言いますけど、
ちゃんとフォローしないといけませんね。努力不足でした。
反省。




「主な消化酵素の種類」という表で、「器官」「酵素」「はたらき」の
3つのカラムがあります。

「器官」は「口(唾液腺」「胃の下部」「小腸」「膵臓」の4つです。
これが働く場所なのか分泌器官なのかどうかわかりませんが、
とにかく4カ所あります。
その横に、酵素名と対応する働きが書いてあります。

普通の人はスルーする一覧表だと思いますし、
これを見て勉強する人はいないでしょう。

しかし、おっちょこちょいはトンデモをコピペで拡散させますから、
もう広まっているかもしれません(別の本で読んだ気がしないでもない)。

トンデモ酵素ウォッチャーにとってはたまらないネタです。
ありがとう!




まずは、肩ならしの糖質から。

口=唾液アミラーゼ=炭水化物の分解を大まかに行う
膵臓=アミラーゼ=でんぷんをブドウ糖にする


まあ、グルコースもできないことはないけどねぇ。
キレイにグルコースにしてくれれば、いいことありそうですねぇ。
この新種酵素が働くと、得意ワザの「酵素の節約」になりそうです。
めでたしめでたし。

カタカナとひらかなの使い分けが不明。「でんぷん」と「ブドウ糖」。

唾液アミラーゼの基質は炭水化物、膵アミラーゼの基質はデンプン、
何でだろう?


小腸=ラクターゼ=乳糖をブドウ糖とガラクトースにする
小腸=マルターゼ=麦芽糖をブドウ糖にする
小腸=スクラーゼ=ショ糖をブドウ糖と果糖にする


昔の名前で出ています。許してやってください。




次は意味不明の脂質です。

胃の下部=リパーゼ=脂肪を分解できるやわらかさにする

斬新な説明です。でも、何がどうなるのかわかりませんね。


膵臓=リパーゼ=トリグリセリドを脂肪酸に分解する

残りはどうなるんだろう?
リパーゼには色々ありますけど、ここで言いたいリパーゼは
トリアシルグリセロールから脂肪酸を遊離させる酵素のことでしょう。
そうであれば、残りがありますよね。
「AをBに」って感じの酵素じゃありません。




最後は真打ちのタンパク質分解酵素に登場してもらいましょう。

小腸=アミノペプチターゼ=たんぱく質をポリペプチドにする

アミノペプチダーゼはエンドペプチダーゼだったらしい。
既存のエキソペプチダーゼは別の名前を付けないといけない。
さぁ、出版社は大忙し。


小腸=ジペプチターゼ=たんぱく質をジペプチドにする

これも恐ろしい。新酵素発見か? おちおち眠ってられないぞ!
ジペプチダーゼがタンパク質を分解するとは初耳。
ジペプチドをアミノ酸にする酵素ならあるけどね。

この与太に対しマジに反応しましたけど、実は、ちゃんとした抜け道が隠されています。
よく見て下さい。
アミノペプチダーゼ aminopeptidase ではなくアミノペプチターゼで、
ジペプチダーゼ dipeptidases ではなくジペプチターゼです。
新種のアミノペプチーゼ(どう綴るのか不明)が endopeptidase であって、新種のジペプチーゼがたんぱく質をジペプチドにする。
もちろん、誤植でしょうけど。
 ツボにはまりすぎて、もう、、、あかん。


膵臓=キモトリプシン=ポリペプチドを分解し、アミノ酸にする
膵臓=トリプシン=ポリペプチドを分解し、アミノ酸にする


いやいや、新発見続出です。もう止まりません。
基質特異性なんかどうでもいいらしい。
既存のトリプシンやキモトリプシンはどうしたらいいんだろう?
別の名前が付いてるの? 誰か教えて〜!




最後は番外です。

小腸=ホスファターゼ=脂肪のリン酸塩をやわらかくする

何が言いたいんだろう?
ホスファターゼには色々あるからなぁ。
どれのことを言っているんだろう? 思いつかんなぁ。
単にやけくそなだけ?

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