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zoom RSS 死後はどうなるの?

<<   作成日時 : 2012/07/08 15:50   >>

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初期仏教の立場からみた死後の世界や霊魂の話です。
著者は輪廻を「信じて」います。
これは検証できることではありませんから、
信じるか信じないかどうでもよいかしかない。
著者は信じる立場をとっていて、その上で、
初期仏教において釈迦様がどのように語られたかを論じています。
当然の帰結として、霊魂も信じていますし、
肉体を離れた霊魂があの世に行くことも普通に論じています。
2012年06月25日角川文庫(元本は2005年09月国書刊行会)
なので、先のエントリーの僧侶とは全く立場が異なります。
○仏教の立場? 無神論・無霊魂論
http://yoshibero.at.webry.info/201207/article_7.html
画像



死後はどうなるの? (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-06-22
アルボムッレ・スマナサーラ

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その前に医者と気功家の対話の話も書きました。
○人は死なない。では、どうする?
http://yoshibero.at.webry.info/201207/article_6.html

この人たちは疑うことを知らないので、どんなオカルトもスピリチュアルも信じるだけの単純な人たちなのですが、この本の著者はとりあえず検証はしています。

でもヘンです。

脳科学や進化や純粋な哲学の成果をご存じないのか、
知っていても無視しているのかわかりませんが、
そんな科学的な立場とは遠く離れた場所での検証しているだけです。

このような本を書く人が、脳科学や進化論の成果から出てくる二元論批判を知ったとき、どのような態度を示すのか大変興味があります。
ほとんどの場合は無視するだけでしょうし、
もしかしたら単に難しくて?理解できないだけかもしれませんが、
それでも取り乱さずに理路整然と科学を論破する意見を
読んでみたいものです。

この手の話には、必ず科学では解明できない、見えない世界、
といったノリで説明されることが多い。
しかし、それはそう言っている人が科学を知らないだけで、
実際の科学はちゃんと使えるし、役立っているし、機能しています。

単に知らないだけなのに、解明できない、と言っているわけです。
そうじゃないよ、解明しようと思ったらできるし、現になされているし、
その方法論や成果を学びませんか、
と言ってくれる人やその手の本を読んだことがないのだろうかと、
ちょっと寂しくなります。




著者は、輪廻はとりあえずあると言っています。
人だけでなく、全ての生物な輪廻している。
これは事実で、疑いようもないことだと。

一方で、科学者が科学的に輪廻を考えることは屁理屈だそうです
(p222)。
ところが、著者のほうがさらに上を行く屁理屈をかましてくれます。
一見、科学で使う用語を使っていますけど、完全にトンデモです。

例えば、「仏教の生命観と寿命」論(p76)。

輪廻の中にいる生命の寿命は、自分のこころが捉える物質によります。

ってことで、どんな物質だろうと思うでしょ。なんとDNAです。
その前に「こころが捉える物質」って意味不明ですけど。

人間は人間のDNAの物質を捉えているためにせいぜい百年で壊れてしまうのです。

意味不明の上に、その根拠も不明。とにかく、言いっぱなし。
人間のDNAの物質を捉えている」って、???

動物の中では亀は長生きします。亀のようなDNA構造ならば、百年、二百年は軽く生きていられる。それでもDNA構造だから、やがて死んでしまいます。

だからぁ、そのDNAってなに? ちゃんと定義してよ。
この「たとえ」で何が言いたいんだろう?
少なくともデオキシリボ核酸のことでないことは確か。
だから、何の話なんか書いてくれよぉ。

さらにもっと柔らかい身体を持っている虫や微生物などは、構造が複雑ではないからすぐに壊れてしまう。

大腸菌は十分複雑ですよ。分子レベルでわかっていることだけでも説明しようと思ったら、大変なんだから。一度教科書読んでみませんか?
すぐに壊れる」ってなんやねん。
柔らかい」ってなんやねん。

もしも人間が原子だけの構造だったら、身体は何年くらい維持できるのでしょうか。いまも私たちの身体は原子でできていますが、原子だけでは何の働きもしてくれません。

原子だけ」って、何の話がしたいのやら。

DNAの構造をもった大きな複雑な分子でなければ、身体の部品ができあがらないのです。

なんやねん、単に分子のことが言いたいの?
それにしても、分子の説明をしたいのだったら、「原子だけ」って話から普通しないんじゃない?

だから鉄を食べても身体には関係ない。カルシウムは世のなかにたくさんありますが、アミノ酸と混ぜて食べなければ身体に摂取できないのです。

完全に壊れてますね。
鉄は関係ない? へぇ? じゃあ、あなたはヒトでない? 生物でない?
なんで突然アミノ酸? 「アミノ酸と混ぜて」って? 「混ぜて」???

もし私たちの身体が原子だけでできているならば、何万年でも一億年でも平気で生きられる可能性があります。

その根拠は? さっぱりついて行けません。
この「可能性」って何を想像して書いたんだろう? 
いかほどの「可能性」でっしゃろ?
そっちの方が知りたいわ。
分子をいっさい含まない原子だけの生命体?

結局、なんでここで原子や分子が出てきたのか、不明。

そういう身体は私たちの世界では知られていません。

ってか、そんなこと考える人すらいません。

しかし、神々の世界は細かい物質でできあがっているのです。

なんで神々の世界がわかる? 今生の世界も知らない人が?
細かい物質」って原子のこと? なんで分子はダメで原子ならよい?

物質が細かいということは、けっこう長生きできるということです。肉はすぐに腐ってしまいますが、鉄はすぐには腐らないでしょう。そのように原子や素粒子の構造になると、とてつもなく長生きできるのです。

腐るとか長生きとか、意味不明。
原子は永遠不滅の変化しない物質なの?
素粒子って何かご存じ?


さらには、地獄界や「餓鬼」の説明をした後(p193)、

餓鬼の場合、身体はあるがそれは暗いこころによって構成されたものです。餓鬼は私たちのようにDNAで、アミノ酸でできた身体ではありません。こころが作った身体なのです。化身ですね。

よくわからんが、何となくわかりかけてきた。
とにかく、自信満々の単なる妄想なのね。


さらに、地獄の次元が多種多彩だというたとえ(p181)。

人間だって、あまりにもさまざまなのです。日本人がみな同じ性格だと言っても、実際はひとりひとり違います。日本人と韓国人を並べてみても、DNAのレベルで見たら同じ人種なのに、まったく違う民族に見えるでしょう。中国人と並べてみても、そうでしょう。

ってことで、これが著者の「科学」でした。 ちゃんちゃん。

なので、科学批判、科学者批判はしないでね。




お釈迦さんは何年修行して悟りを開かれたのでしょう?
その答えは、、、、(p78)。

カルパ(劫)という単位があるそうです。
宇宙が誕生して消えるまでが1劫。
今の宇宙がいつ消えるかわかりませんから何年かわかりません。
一応、三百億年としておきましょう。

で、お釈迦さんが修行された期間というのは

1劫の十の百二十乗くらいの期間が1阿僧祇だそうで、

四阿僧祇十万劫

っていうのが答えなんだそうです。
さっぱりわかりませんけど。

4阿僧祇までは何とかついていける。
三百億X10^120年。多分間違いないでしょう。
で、それに十万劫って小さな年数がくっついているのが不明。
さらに10万倍ってこと? 10^5って、小さい数字なんだけど?
120乗が125乗になっても大して違わんし。なんやろ?

まぁ、お釈迦さんもたいした方ではないことはわかる。
悟るのに、それだけ期間がかかる。
それまで何しとったんや? なまけとったんかいな?

まぁ、こんだけ長い期間の話をしても、著者は人間ですから、
今世の尺度から離れられない。

お釈迦さまは二千五百年も前に、、、、、(p145)

あのお、2500年って、お釈迦さんにとっては一瞬どころか痕跡にもならない時間じゃないんでしょうか?
なんで「も」がつくの?
その「も」がつく2500年前以前のお釈迦さまの教えはどんな教え?


天文学的な数字を恐ろしく超えた時間が実際に流れているので、
輪廻の回数も半端じゃ無いと言うことも言いたいらしい。

人だけでなく動物も虫も輪廻するらしく、畜生界と人間界は位が違うらしいが、お互いに行き来しながら輪廻している。人間界が一番偉いらしいけど、じゃあ、地球上の人口が爆発的に増えているということは、輪廻の立場からみて上等の生命体が爆発的に増えていることだから良いことのように見えるんですが、どうなんでしょう?
それでも堕落しています?
ありがたいお釈迦さまの教えは広めないといけない?




地獄の話がやたら長い。見てきた人は誰もいないのに、
見てきたような話で、やけに詳しい。その話、誰が知ってるの?

でも、とりあえず、
地獄に落ちないようにするにはどうしたらいいか教えてくれます。

仏法僧に帰依すればいいそうです。信頼して大事に思えばいい。
明るい心になるそうです。

しかも、随分お手軽です。

子どもたちがTVゲームで負けっぱなしのときに三帰依すると、いきなり勝ってしまったりする。遊びで使っても効果があるお守りです。

と、三宝帰依も軽い。

神々がどのように生活しているのか、何を食べて生きているのか、
なんでもわかるんだそうです。
誰も見たことがないし、そこへ行って帰ってきたことがないけど、
とにかくわかるらしい。

先祖供養がなぜ必要なのか、どう供養したらいいのか教えてくれます。
なんで先祖が「たたる」のか知りませんけど。
もし先祖の霊があったとしても、その霊が子孫を見守ってくれることは
あり得るでしょうけど、なんで「たたり」みたいなコトしないといけない?




この人の解釈では、仏教では輪廻転生というのは事実としてある。
それは乗り越えなければならないもので、
どうやって乗り越えるかが問題なんだそうです。
死後の世界ももちろんある。無ければ輪廻も転生もできない。

仏教では、輪廻転生を事実だとしていますが、
それを信じる人にも信じない人にもきちんと説明し、
どちらの立場の人にも解脱は得られると説いているそうです(p37)。

輪廻転生を信じていなくても、どうしてそこからの解脱が得られるのか
不明ですけど、とにかくそういうものが初期仏教の立場なんだそうで、
お釈迦様が科学的な方法で科学的な概念をはじめて説かれたんだ
そうです(p38)。お釈迦様は科学者ということらしい。??

先のエントリーの本などには、
○仏教の立場? 無神論・無霊魂論
http://yoshibero.at.webry.info/201207/article_7.html
輪廻転生はヒンドゥー教の考えで仏教のオリジナルではない、
あるいは仏教の教えにはない、という話があるけど、
この本では、そうじゃない、ってことが書いてあります(p39)。

お釈迦さんが「超越的な智慧でお知りになった」そうです。
この話に限らず、お釈迦さんのスーパーマンぶりはすごく、
第一級の超能力者として人間離れしています。
でも、それが科学的な態度なんだそうです。
無限っていいくらいの年月を修行されているのですから、
何でもありなのかもしれない。


ただ、不思議な現象でも、医者と気功家の対話のように
何でも無批判に信じるのではなく、
○人は死なない。では、どうする?
http://yoshibero.at.webry.info/201207/article_6.html
それなりの態度はとっておられます。

例えば、臨死体験だと、医者と気功家の対話では、
無条件にまっすぐどんな与太でも信じています。
しかし、この本では、臨死体験なんてものはたいしたことではなく、
体が弱っていれば普通に起こる心の妄想だとしています(p101)。

このように書いてあるところもあるのですけど、
科学とからむと、とたんにあやしくなる。




輪廻転生というのがあるのなら、
また、最終解脱すればそこから逃れることができるのであれば、
現在地球上に生きている人たちは全員まだ輪廻転生の途上
ですから解脱しきれていない。

どんな高僧、老師でも、高尚な教えや法を説いたところで、
その高僧や老師自身は悟ってはいない。
いや今生で悟った、もう転生しない、と言う人もいるかもしれませんが、
そんなの誰にもわかりません。言ったもん勝ちです。

いやいやそうじゃない、
自分は神の代理人だ、
巫女だ、ちゃんと解脱した人の話の語り部なんだという人もいます。
あるいは、あえて、この腐りきった世界をよくするために、
下生しているんだ、と主張する人もいます。

なにはともあれ、これらの人たちは、
すべてあの世や転生を説いているわけですから、
所詮は最終解脱していない凡人です。




読んでいて思ったのは、とにかく一から十まで全て方便なんだな、
ということ(妄想とも言います)。
事実なんかどうでもいい、良く生きるため、どう考えたらいいか
方便として説いているってことのようです。

それはそれでかまわないし、それを必要とする人もいるでしょうから、
そもそも宗教ってそんなモンや、でいいのでしょうが、
「死後はどうなるの?」というタイトルの疑問は答えていませんし、
それを想定しうる材料も結局は提示してくれません。


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