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zoom RSS 食べた酵素は働いてくれるのか? その06  酵素はどこから来たのか、酵素はどこへ行くのか2

<<   作成日時 : 2012/06/17 00:48   >>

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ドンデモな酵素の合成と分解
「その05」までの話を踏まえて、ミラクル・エンザイム説や
生きた食物酵素を食べて消化酵素を節約して代謝酵素へ回しましょう、
とかいうホラー話を考えて見て下さい。

ヒトの膵臓から分泌されるタンパク質や脂質や核酸の消化に関わっている酵素群は、1日あたり60グラムぐらいといわれています。
このようにヒトは「消化酵素」をたくさん作っています。
だから節約しようとかいう発想が生まれたのかもしれません。

しかし、
その代役として期待されている「食物酵素」に含まれる生きた酵素って
何グラムでしょう? 
そのうち、代役となり得る「消化酵素」は何グラムでしょう?
酵素サプリメントに含まれる生きた酵素は1回当たり何グラムでしょう?


ミラクル・エンザイム説というのは、
酵素の原型となる原型酵素というのを生まれながらに持っていて、
それが尽きると死ぬ。
5000種類とも言われる酵素は
すべてこの原型酵素が形を変えることで作られる。
という話です。

いったい、
赤ちゃんは何グラムの原型酵素を持って生まれてくるのでしょう?
原型酵素から毎日何グラムの酵素を作っているのでしょう?


○ナマ食はカラダにいいのか? その3
http://yoshibero.at.webry.info/201006/article_33.html

○酵素サプリメント
http://yoshibero.at.webry.info/200907/article_23.html

○コラーゲン入りの食べ物・飲み物 いろいろあるね その15
http://yoshibero.at.webry.info/200906/article_22.html

○食べたタンパク質はどうなるのか 経口摂取した機能性タンパク質の働き方
http://yoshibero.at.webry.info/200704/article_4.html

もちろん、ミラクル・エンザイム説の言う原型酵素などありません。
この説の酵素の合成方法の考え方自身が間違っています。
実際の合成方法の詳細は次回の「その07」で説明します。

食物酵素屋酵素サプリメントで、仮に生きた酵素が摂れたとしても、
その量は絶対的に不足しています。

まぁ、それ以前に、「その03」で述べたように、
食べれば分解されますから、そもそも働きは失っています。
万が一、兆が一、無量大数が一、
食べた酵素が働いて欲しい場所に行ったとしても、
その種類と量が足りません。




タンパク質の分解について、ちょっとだけ付け足しです。

1日1食にすれば若返るとか、
酵素ダイエットにプチ絶食を組み合わせる方法があります。
特に前者の本、いわゆる「ナグモ本」はベストセラーになっています。

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以下、タンパク質だけに注目して、そのとき何が起こってるか、
「その05」に登場した「オートファジー本」に書いてあることを
このブログなりに解釈して紹介します。

1日や2日は完全絶食しても生きていけます。
それでも、新陳代謝は必要ですから、絶食していても、
細胞の中ではタンパク質の合成と分解は起こっています。
しかし、タンパク質合成のパーツであるアミノ酸は
絶食していますから経口での補給はありません。
したがって、絶食時のタンパク質合成に必要なアミノ酸は、
自身のタンパク質分解によって得られたアミノ酸が使われます。
先に述べたように、アミノ酸はタンパク質分解による供給だけでなく、
細胞内での代謝で、アミノ酸やタンパク質以外の化合物からも
作られれます。
したがって、その様な形でもアミノ酸は供給されますが、
絶食初期には手っ取り早くタンパク質分解によりタンパク質合成用の
アミノ酸が通常より多めに用意されます。
つまり、絶食や1日1食とか、飢餓状態になれば、
普段よりタンパク質分解が多くなるわけです。それも急激に。

また、アミノ酸もタンパク質合成以外にも使われます。
例えば、エネルギー源になったり、糖新生に使われたり。
意外なことかもしれませんが、アミノ酸がグルコースにもなります。
もちろん、アミノ酸単品でも生理活性物質になるのもあります。


で、飢餓状態になれば過剰なタンパク質分解が起こるわけですが、
「50代でも30代に見える」とか「プチ断食により酵素の節約になる」
とか言っている人たちの理論で、
この状態が「良い」状態なのかどうかどうか、
考えて見るのもおもしろいでしょう。




完全絶食が可能なのは2日ほど。
それ以降になると、水さえあれば何日間かは生きていけますが、
いつまでもタンパク質分解をやってるわけにはいきませんから、
小康状態になります。
でもやっぱりやばい状態であることは確かで、
そのうち二度目の激しいタンパク質分解の時期がやってきます。
その時には命を落とすことになります。


次回「その07」では細胞がタンパク質を作る仕組みをお話します。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。記事を05まで拝見させて頂きました。全くの素人です!
エステの仕事をしている手前、色々なサプリメントの情報や食事の摂りかたなど、お客様と話題になります。
間違った情報提供をしないよう
色々調べるのですが、今回こちらの記事をみて酵素に対してお客様にひとまずお詫びをブログで発信しました。
まだ良くわかっていないし、一般には生食を増やすといい!生ジュースがイイと言われているので半信半疑です。
ただ違う見解が有ると言う事は確かなので、そう言う意味で確実な情報を調べて又皆様にお伝えしたいと考えています。

化粧品も肌には浸透しない!と言う事が学会で発表されたようで、それでもなお浸透浸透と言われているのも半信半疑です。ネットや又聞きの情報では完全に理解する事は不可能で何と無くモヤモヤしてしいます。
だからと言って専門用語はサッパリ分からないのも難問です…(≧∇≦)

これから、06…07と読み進めたいと思います。

長々失礼しました。
ロミロミ
2012/10/23 14:38
コメントありがとうございました。
ロミロミ様のようにどんな話でも鵜呑みにしない態度は大切なことだと思います。
ネットや雑誌などでナマ食、酵素、スムージーや「肌への浸透」などの多数決をとれば、圧倒的多数が効果ありだと思います。懐疑的意見が少ないのは、あまりにも自明すぎて、反論する気にもならない、というレベルの話だからです。
「コラム・酵素」タグの古い記事も読んで下さるとありがたいです。
わかりにくいところがあれば質問して下さい。
yoshi
2012/10/24 00:19

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