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zoom RSS 本の感想:トンデモ本の大世界

<<   作成日時 : 2011/07/09 02:41   >>

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と学会本の新刊です。書店で見つけ、と学会本のほとんど(きわめてオタクっぽい本を除いて)は買っていますので、中身を見ないで買ったのですが、と学会の入門書です。まぁ、今まで買い集めていますから、ムダではないのですけど。
と学会が20周年だそうです。そんなこともあって、と学会とは何か、トンデモとは何か、といった基本的な解説が書いてあります。新作もあります。
と学会結成20周年に寄せて、いろんな人のインタビューなども載っています。

トンデモ本の大世界
アスペクト
と学会

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2011年06月刊。

○蔵書リスト
http://www2.biglobe.ne.jp/~ashida/kurekousen/books.xls




第一章は「これがと学会だ!」「これがトンデモだ!」ということで、主要メンバーによるトンデモの定番の解説が載っています。と学会の常連なら、どれもみんな知っていることばかりでしょうけど、と学会やトンデモ本とは何かというのを説明するのに、都合よくまとめてあります。

と学会が取り上げるトンデモは多肢に渡っているのですが、やっぱりなんだかちょっと偏っています。
希望としては、健康産業のトンデモ本をもっと取り上げて欲しい。と学会のメンバーの中にこの分野に詳しい人があまりいないのかもしれませんが、ほとんど取り上げられていません。
また、建築関係も皆無。「生体エネルギー」や「シックハウス対策」や「電磁波対策」など、この分野にもトンデモはたくさんあります。結構受けると思うんですが、なぜか取り上げられたことがありません。
さらに、宗教本。これには手を出さないということなのかもしれませんが、滅多に出てきません。




第二章は「これがと学会の実態だ!」「と学会活動報告」として、トンデモの新作が載っています。
なかでもカタカナ中国地名の話が面白かった。
知らなかったのですが、いま学校の地図帳がエライことになっているらしい。社会科の地図帳の中国地名がカタカナ表記になっていて、表記が統一さだけでなく、笑える表記もたくさんあるとのこと。さらに、地図帳だけでなく、辞典、新聞などの表記でもトンデモが見られるとのこと。

万里の長城:ワンリー長城
大運河:ター運河

この辺は何がやりたいのかわかりませんね。

黄河:ホワン川 ホワン河 ホワンホー
昔、研究室にいた中国からの留学生の黄君のことをホワン君と呼んでいました。
川と河は違うのでは?
それより何で黄だけカタカナ?

黄河文明:ホワンホー文明
ホワンホーがカタカナで文明が漢字。なんか変。

長江:チャン江
漢水:ハン水

どう読むのかわかりません。

毛沢東:マオツォートン マウツェートン マオツートン
どれが正しいんだろう。ある先生は「マオたくとう」と読んでいたそうです。これは確かにお笑いですね。

平成23年度の大学入試センター試験の地理Aでも、地図上の地名が漢字無しの「シーアン」になっている。また近年では平成21年度の地理Aに「ペキン」「テンチン」「ランチョウ」「チョントゥー」「ウーハン」「シェンチェン」を感じ無し・カタカナのみで記載した地図が出題されていた」んだそうです。

もっとスゴイのは、「清朝までは普通の読み方、それより後の時代はカタカナ現地音」なんだそうです。ややこしい。「「落陽」は清朝までは「らくよう」で中華民国以降は「ルオヤン」だ」そうです。「中国」も「チョンオク(チェンオク)」なんだそうです。ヤレヤレ。

ピアニストの「ユンディリー」の事をラジオで「デイリーは、」と繰り返しいっていたそうです。彼の名前は西洋風に姓名をひっくり返して「ユンディ・リー」。この方を「デイリー」と呼ぶのは確かに失礼。




第三章は「と学会を100倍楽しむ!」ということで、「トンデモ人物列伝」などが載っています。

最後は恒例のトンデモ本大賞選考会。20周年ですので第20回です。
ここではノミネートされている作品の紹介と投票で終わっています。結果は載っていません。
結果などはと学会のWebサイトに載っています。
http://www.togakkai.com/

20周年ということで、大賞の大賞も選ばれています。
副島隆彦『人類の月面着陸は無かったろう論』(徳間書店)です。
これは妥当ですね。メッチャ面白い本です。

で、今年のトンデモ本大賞は、
大川隆法『宇宙人との対話』(幸福の科学出版)
これは意外。

というのは、と学会では宗教本はほとんど取り上げられていませんし、幸福の科学ものでは、どなたかが「精舎」へ突撃取材した記事が載っていた程度で、本の記述そのものを取り上げられたことがなかったからです。

この本、確かに面白い。
この団体、初期の頃は霊言とか霊示ばかり出版していました。
ところが、ある程度大きくなったからかしりませんが、パタッと止みます。
その間、亜流か支流か反か知りませんが、別の団体が同じような霊言(ごっこ)をやって派手に出版しだしました。本家の教祖様には霊力がなくなったとの噂もありました。

ところが、なぜか知りませんが、2009年から方針転換し、オバマ守護霊、金正日守護霊、明治天皇・昭和天皇の霊言等が出始めます。
どういうものかというと、死んだ人なら、あの世に帰っている(この世は修行の場で仮の世なんだそうです)霊人を呼び出し、教祖様の頭の中で翻訳し、しゃべり出すというものです。なので、古代の人でも外国人でも阿波弁が混じっていそうな日本語でしゃべり出します。
まだ生きている人なら、魂の兄弟とやらがいるそうで、守護霊を呼び出し、その人に語ってもらいます。

実は、2009年12月に「坂本龍馬・勝海舟の霊言 大いなる精神の飛躍を 大川隆法霊言選集1」というのがでています。これは、1985年以降に発売された初期の頃の霊言集のリバイバルということで、その第1集です。これが出たとき、困ったなぁ、出版ラッシュになりそう(書店で買える本はほぼコンプリートしています)、と思ったのですけど、なんと第1集で終わり。やれやれと思いきや、もっとマズイことに、新しい霊言集が出てしまいます。2010年だけで42冊。やれやれ。

誰でも呼び出すと、名乗ります。
昭和天皇なら「ひろひとです」とか。
明治天皇なら「明治です」。
ここ、爆笑ものですけど、このトンデモ本の大世界にも取り上げられていますが(「チョコレートかよ!」のツッコミあり)、私もブログで書いています。

○死後の生命 霊人はイタコの口を通じて何と名乗るのか?
http://yoshibero.at.webry.info/200909/article_45.html

この本でも取り上げられているように、英語や訳のわからない古代後でしゃべり出すこともあります。中学校で習う英語の文法ミスもあって、おもしろい。前のアメリカ大統領並みの英語力です。

霊言というのは便利なもので、誰でも呼び出して、勝手にしゃべってくれます。しかし、しゃべる内容は、どれもよく似ています。聞いて欲しい肝心のことはしゃべりません。

例えば、坂本龍馬あたりだと、どのようにして暗殺されたのかは多くの人が知りたいところでしょうし、卑弥呼にいたっては、どこにいてどんな生活をしていたのか知りたいところでしょう。でも語るのは、某政党はどんな戦略をしたらいいかとか、宗教としてどんな活動をしたらいいかとか、そんなことばかりです。核心に迫ってくれません。

教祖様は奥さまと離婚されています。その騒動が週刊新潮や週刊文春に書かれてしまっているのですが、どうもそれが気に入らないらしく、「「週刊新潮」に巣くう悪魔の研究 週刊誌に正義はあるのか」なんて本まで出ています。出版社に悪魔が取り憑いているらしい。

奥さまもボロクソ言われています。まだ生きていますから、守護霊やら指導霊やら過去世やら、ニセの過去世やら。もうありとあらゆる霊が出てきて、一方的に悪者にされてしまっています。どちらが正しいのか知りませんけど。

奥さまが破門される前に名乗っていた過去世は、いずれもニセ者らしく、ホンモノの霊が出てきてボロクソ言います。そればかりか、なんと裏切りの「ユダ」だったり、なんだか知らないエジプトの何とかさんだったり。何で全知全能の教祖様がそんなニセ者にダマされて結婚して多くの子供まで作ったのか知りませんけど(子どもたちの何人かは幹部になっている)、そのいい訳もなかなか凝っています。

最近は宇宙人モノが多い。地球の進化史なんかはじめからないので、恐竜と一緒に生きていた人間なんかは優しいもんで、億年単位の昔から地球に人が住んでいることになっています。その多くは宇宙人らしく、高級宇宙人やら、食人宇宙人レプタリアン(一般にいうレプテリアンと同じらしい:私の持っている宇宙人モノの本の全ては「レプテリアン」です。「転生輪廻」(輪廻転生ではなく)と同類の言葉かも)やら、いろんな宇宙人が出てきます。最近ではレプタリアンの弁解が面白く、やっぱり高級なんだとか。

いずれにしても、生身の宇宙人が出てくるわけではありません。、リーディングをすると過去世が宇宙人だというだけの話です。しかも、当人が宇宙人であることを自覚しているとか思い出したとか言う話ではなく、どうやら教祖様が一方的にあなたは何座の何人と決めつけているだけのようです。幹部は宇宙人の巣窟らしい。

初期の頃は、当人にしゃべってもらおうとしたこともありますが、当たり前ですけど、宇宙人であったことを思い出してしゃべることなどできませんから、このと学会本にも書いてあるように、当人は泣いているだけで、聞かれたことにうんとかはいとか言うだけです。それで、宇宙人にされてしまいます。
これではうまくいきませんから、宇宙人だった頃の霊が教祖様に乗り移ってもらい、教祖様がしゃべることでその宇宙人がしゃべったことになっています。

面白いことに当人も質問します。つまり当人の過去世に当人が質問し、どんな答えが返ってるか、当人はさっぱりわかりませんけど、教祖様が代わりに答えてくれます。

○蔵書リスト
http://www2.biglobe.ne.jp/~ashida/kurekousen/books.xls




「と学会結成20周年によせて」ということで、5人の方が登場します。それぞれ個性的な方々なんですが、最後の方が一番光っています。

名前を出すのはナンですので、本を読んでのお楽しみということで。
完全にあっち側の方です。で、その立ち位置が面白い。弁解もどきも面白い。自覚があるのかないのかわかりませんし、演じているだけかもしれませんが、とにかく、あっち側の人の思考過程が見えて面白い。

編集担当者さん、うまくやりましたね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして。「トンデモ本の大世界」で火の玉の話を書いている川口と申します。健康ネタはトンデモが多いのですが、炙り方が面倒で、なかなか手が出しにくいというのが正直なところです。いずれやらなくちゃいけないとは思うのですが。
「本の感想:トンデモ本の大世界」について
2011/07/20 09:36
コメントどうもありがとうございます。今日やっと手に入れた「トンデモ本の世界X」によれば、最後の新聞広告大賞に健康産業の本が載っていました。羅列してあるだけですが。普通の人が笑って楽しめる本ではありませんけど、うまく切り込めば、本来の主旨にあうようなおもしろいネタは満載だと思います。
yoshi
2011/07/20 23:10

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