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zoom RSS 自然信仰、天然信仰の考え方を学ぶ1 「病気にならない生き方2実践編」を読む

<<   作成日時 : 2007/06/17 02:14   >>

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酵素栄養学を基盤にした医療行為などの話をあれこれ書いてきました。
その話の中に何度も登場するのが自然信仰です。
自然はすばらしい、自然は完璧だ、自然は人のためになる物を作ってくれる、などなど。
別のコラムで引用しましたように、酵素栄養学の開祖、ハウエル氏は、
自然はすべての生の食べ物のなかに、人間が消化しやすいように、最終的には人間の体外でも分解できるように、正しく、バランスのとれた大量の食物酵素を入れてくれている
と述べておられます。

その弟子筋にあたるミラクル・エンザイム説でも同じような自然信仰説を述べておられますので、少しだけ見てみましょう。

前回に引き続き、新谷弘実著「病気にならない生き方2実践編」(サンマーク出版・2007年第3刷)からの引用(青字の部分)です。

食品の中で、白い物は健康を害するのでだめで、色がついた物は健康によいそうです。
わかりやすくていいですね。
たとえば、、、
白砂糖はだめで、黒砂糖はよい。
白い精製塩はだめで、色のついた自然海塩はよい。
精白穀物である白米はだめで、未精白穀物である玄米はよい。

そういえば、この法則に合う民間信仰は結構ありますね。
白い卵はだめで、色のついた卵はよい。

黒信仰もいろいろありますね。
普通の豚より黒豚がよい。
普通の豆より黒豆がよい。
普通の酢より黒酢がよい。
普通のニンニクより黒ニンニクがよい。

黒酢と黒豆の両方入った「黒酢黒大豆 クロクロ」なんていう商品もあったりして、この業界は楽しいです。
あるいは、黒酢、黒砂糖入りのボディソープ、黒米、黒胡麻入りの炭石けんとか、黒の五連チャンという豪華賞品まであります。
一般的に、白はだめで黒や茶ならよいといえそうです。

目に見えない物質の成分がどうのこうのというより、目で見て簡単に判断できるだけに、消費者にとってありがたい基準ですね。

著者によると、なぜ白いのがだめかというと、白いのは精製しているからだそうです。


「病気にならない生き方2実践編」 p182
 精製することによって、食品はナチュラルなかたちを失います。これは「命」を失うことにほかなりません。食品はナチュラルであればあるほど生命力をもったよい食品といえます。

見事な自然信仰です。
さらに、

 自然界に真っ白な食品はないのです。

こう、きっぱりと言い切っておられます。
白物=有害説には、絶対的な法則ではなく、例外があります、とはなぜかいいません。
どんな科学法則にも例外があります。完璧な法則などありません。
このように言い切ってしまう法則を唱えるところがニセ科学の特徴ともいえます。

牛乳を徹底的に糾弾して嫌っておられるのは、もしかしたら牛乳が白いというのもその理由のひとつなのかもしれません。
牛乳は「錆びた脂」で、子牛の飲み物であって人の飲み物ではないとか、いろいろいちゃもんつけておられます。


それでも、大根のような白い野菜を思い出し、その例外が気になるのか、次のように言い訳しておられます。


 大根は真っ白ですが、全体食を基本とするなら葉の部分の「緑」が入ります。

ちょっと苦しいような気がしますが、このような理由で、白物=有害説は守られています。
なんだかいとおしくなってしまいます。
守ってあげないといけないという気になりませんか。


次に、色のついた塩と白い塩の話です。

「病気にならない生き方2実践編」 pp157-158
 いま、「塩」と聞いて「自分は高血圧だから塩はダメだ」と思った人もいると思います。現在の常識では、塩は健康の大敵とされてしまっています。塩は人間にとって必要不可欠なミネラルではあるけれど、摂りすぎは高血圧を招く危険な食品でもあるというわけです。

すでに高血圧になっている人にとっては、高濃度の食塩は脅威になりますが、健康な人にとって、塩が高血圧の原因になるというのは俗説に過ぎません。
しかし、その俗説のことではなく、ここでは精製塩と自然海塩の違いに話が及びます。


 しかし、塩が高血圧を誘発するというのは「精製塩」、いわゆる「食塩」を摂った場合であって、自然海塩を高温で焼いた還元作用のある塩では、精製塩を摂ったときのような血圧の上昇が起きないことが私の臨床データでは明らかになっています。

還元作用のある塩という「還元作用」というのがなんのことやらさっぱりわかりません。
塩に還元作用があるらしい。
それはともかくとして、どのような臨床データか気になります。
本当に健康な人が食塩を摂ると血圧が上がったのでしょうか。
食塩を一度に多量に摂ると死んでしまいます。
(LD50(mg/kg)= 3,000-3,500 と言われています)
死なない程度の食塩摂取で血圧が上がったんでしょうか。
ホントに気になります。
まさか、自然海塩を摂取しても血圧の上昇はなかった、という結果だけってことはないでしょうね。


 海水から水分だけを蒸発させた自然海塩には、塩化ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、ヨウ素といった海のミネラルが非常にバランスよく含まれています。しかし、「食塩」という名で売られている精製塩は、海水からほぼ塩化ナトリウム(NaCl)だけを取り出したものなので、その99%は純粋な化学物質である塩化ナトリウムです。

これがナンで問題なの?と思うでしょう。
次にミラクルが起こります。


 精製塩が体に悪い最大の理由は、塩化ナトリウム以外の微量なミネラル分をすべて切り捨ててしまったことにあります。どうせこんな少しばかりの成分はたいした役に立っていないだろう、そんな人間の傲慢さがそこには感じられます。

一見もっともらしい理論ですが、ちょっと変ですね。
精製塩にはミネラルがないからだめだと断定しておられます。
身体に必要なミネラルは、自然海塩からしか摂ることができないのでしょうか。
身体に必要なミネラルを、自然海塩の不純物として摂らないといけない理由は何なのでしょうか。
他の食品から摂るのは不可能なのでしょうか。
他の食品から摂ってはいけないのでしょうか。


 自然は完璧です。ナチュラルな状態で存在している成分は、すべて必要だからそこに存在しているのです。

はい。見事な自然信仰です。



「病気にならない生き方2実践編」 pp177-178
 白い砂糖を取りすぎると、体内のカルシウムは失われていきます。

次に、白砂糖有害説です。


 それは、白砂糖が酸性の食品だからです。もっともシンプルな製法で作られた黒砂糖は、弱アルカリ性の食品です。しかし、精製過程でビタミンやミネラルなどの微量栄養素を失った砂糖は酸性を示します。
 人間の体内は、基本的には弱アルカリ性です。そのため酸性の食品が大量に体内に入ると、中和するために体内のミネラル分が使われます。このときもっとも多く消費されるのが、カルシウムなのです。白砂糖の場合、カルシウムがほとんど含まれていないので、必要なカルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されます。


ホントなら、恐ろしい話ですね。簡単に骨や歯がボロボロになってしまいます。
白砂糖と黒砂糖のpHって、どのくらい違うのでしょうか。
それぞれ摂取したとき、「体内」のpHはどのくらい変化するのでしょうか。
白砂糖を摂取したときに変化するpH、つまり、元に戻さないといけない変化とはどの程度なのでしょうか。どうしてカルシウムを使うとpHが正常値に戻るのでしょう。
そもそも「体内」って、具体的にどこ?
わざわざ骨や歯のカルシウムを使ってpH調整?される「体内」と呼んでいる場所って、どこなの?



「病気にならない生き方2実践編」 p180
 白砂糖に代わるものとしては、黒砂糖やハチミツ、天然のメープルシロップなどをお勧めします。これらは天然のミネラルを多く含んだとてもよい食材です。

はい。どうもありがとうございます。
見事な自然信仰です。


別の観点から白砂糖を攻撃している人もいます。
その人は、「買ってはいけない」の執筆陣のひとりです。

三好元晴著「ウソが9割健康TV」(リヨン社・2007年) pp88-89
 白砂糖は、原料であるサトウキビの糖分を純粋に精製しすぎたもので、精製の過程においても薬剤が使われることがあり、身体にとってよいものではありません。

ということで、この方は、精製の方法にいわゆる化学物質を使うことに警鐘を鳴らしておられます。
「買ってはいけない」でよく使われている論法です。
でも、これをいうなら、ほとんどすべての加工食品は食べてはいけないことになります。
実際、「買ってはいけない」シリーズでは、テレビコマーシャルで紹介されているような有名な食品を切り捨てておられます。


 精製上の問題から見ても、確かに白砂糖はよいものではありません。しかし、砂糖そのものを否定することはなく、自然農法で無農薬のサトウキビから自然な粗精製法でつくられた砂糖であれば、決して有害ではありません。

ということで、この方も自然信仰が篤く、より自然に近ければより健康によいという論法でしょう。


 自然な砂糖がよいのはミネラル分が多いからではなく、より自然に近いからなのです。カルシウムやミネラルなどの成分だけに目を向けるより、安全でより自然に近いものに目を向けるべきでしょう。

ということで、新谷説を否定しておられますが、その根拠は「自然信仰」です。
どちらも同じような気がしますが、、、


・自然信仰、天然信仰の考え方を学ぶ1 「病気にならない生き方2実践編」を読む
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自然海塩とは?(しぜんかいえん)
自然海塩とは、専売公社で販売するもの塩と差別化するために用いられた商業用語。 昭和54年(1979年)、日本食用塩研究会の発足時、川島四郎氏が『本物の「塩」は塩であってそれ以外の何物でもない。商品名のようなものはいらない。せいぜい「自然海塩」で十分だ。』との発言が始ま ...続きを見る
現代塩用語の基礎知識
2008/04/26 11:49

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