テーマ:コラム・生命科学

「新しいウイルス入門」を読んで

ブルーバックスから出ている本です。 武村政春著「新しいウイルス入門」(ブルーバックス・2013年01月刊行) ウイルスの入門書や解説本はたくさんありますが、 この本では、巨大ウイルスの話題を取り上げており、 最後の方におもしろい「哲学的」話が書いてありましたので、 その感想を書いておきます。 新しいウイルス入門 (ブ…
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「食卓のメンデル」を読んで 遺伝子組換え技術解説の決定版

このブログでは「遺伝子組換え」技術にこだわっているわけですが、 多くは誤解を解くことに力を入れています。 今回登場する本は、研究者とサイエンスライターの合作で、 この分野の幅広い話題をカバーしており、科学的で中立的な知識が 得られます。 翻訳はつい最近なのですけど、原著はちょっと古い。 しかし、内容は色あせていません。 ○…
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「脳の中の天使」を読んで

ラマチャンドランの新しい本が少し前に出ています。 「脳のなかの天使」 「脳のなかの幽霊」同様、語りかけるような文体ですから、読みやすく、 賢くなった気にさせてくれます。 帯には「ロングセラーにしてベストセラー『脳のなかの幽霊』から14年、ラマチャンドランが新たに挑む脳の神秘!」とあります。 あれからもう14年も経ったのか。 …
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「人種は存在しない 人種問題と遺伝学」を読んで

ジョルダン著、山本敏充、林昌宏訳 「人種は存在しない 人種問題と遺伝学」(中央公論新社) 2013年03月25日初版 刺激的なタイトルの本です。 内容も非常に明快で、読みやすい。 「バイオインフォマティックス」という生命情報を扱う学問があります。 大学での授業の参考になりそうな本です。 人種は存在しない -人種問…
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「夢幻花」を読んで

2013年04月18日に発売となった東野圭吾氏の新刊。 昨日入手し、読み終えました(小さな書店でも大量に平積してあった)。 氏の長編は「プラチナデータ」しか読んでいません。 なので、比較するのも「プラチナデータ」だけです。 「プラチナデータ」は映画化用の小説だったらしいのですけど、 「夢幻花」は10年来の小説と言うことで、期待…
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どんな本を読んだらいいのか 読み物編

どんな本を読んだらいいのか、質問への回答、パート2 ○どんな本を読んだらいいのか 教科書編 http://yoshibero.at.webry.info/201304/article_5.html の続きです。 おもしろそうと思った本を読めばいいわけで、どんな本でも読んでみればタメになります。 読んでいない本は、どんな本かわか…
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どんな本を読んだらいいのか 教科書編

バイオ分野でどんな本を読んだらいいのかという質問を受けました。 「カラー版やさしいバイオテクノロジー」が一番と言いたいところですが、 質問してきた人は既にこの本を読んでいますので、 それ以外の本を紹介します。 ちなみに、この本は、基礎から応用まで範囲が広く、 どうしても抑えておきたいというトピックスだけが厳選して収録してあり、…
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文藝春秋 2013年9月号 大型特集「医療と健康の常識を疑え」を読んで

文藝春秋の最新号におもしろい特集が載っています。 「医療と健康の常識を疑え」というもので、 「16人の医師だけが知っている」というサブタイトルもついています。 本当に「16人の医師だけ」なのかどうかはともかく、おもしろそうな話題が選んであります。 記事は16本で、58ページもあります 文藝春秋 2013年 05月号 [雑誌…
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禁断の新医療 遺伝子診断 Newsweek 2013.4.16を読んで

Newsweekの最新号に「禁断の新医療 遺伝子診断」の記事が載っています。3本の記事で、「医学」「反論」「遺伝子操作」がテーマです。 今月(2013年4月)から日本で新型の出生前検査が始まっていることから、時事的な話題です。 表紙には「DNAしんだんという禁断の医療」「新型の出生前診断や手軽な検査キットで身近になったDNA診断」「…
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ブックカバーがもれなくもらえます。  祝! 山中伸弥教授 2012年ノーベル生理学・医学賞受賞

しつこいですけど、iPS細胞ネタの続きです。 サイエンス・アイ新書が特別キャンペーンをやっています。 1冊本を買うと、特製ブックカバーが1個貰えます。 以下、勝手に転載。 http://sciencei.sbcr.jp/archives/2012/10/_201212.html 祝! 山中伸弥教授 2012…
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ノーベル生理学・医学賞にiPS細胞の山中伸弥先生 おめでとうございます

人工多能性幹細胞(iPS細胞)を世界で初めて作った山中先生が2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞されました。おめでたい話です。 すこし遅かった気がしますけどね。 iPS細胞はそれまでほとんどの人が不可能だと思っていたことができたという点で、独創的に画期的な方法を見つけるというノーベル賞の趣旨に最もふさわしい内容です。 純粋…
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霊魂不滅の法則と神隠し 魂の世界と妖怪の世界

「ヒトはなぜ神を信じるのか」の続きです。 ○ヒトはなぜ神を信じるのか 進化心理学が解き明かす神の起源 http://yoshibero.at.webry.info/201209/article_11.html 先のエントリーでこの本の紹介は不十分でした。 だから続き、ってわけではなく、さらに脱線します。 心と魂の違いの続きと、…
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「植物はすごい」を読む

「植物はすごい」(中公新書) 我々が普段食べている食材の多くは植物由来です。 学校で植物は独立栄養性物だとか光合成をするとか習いますが、 植物の生態系であるとか食べられる植物でも毒を持っているとか 意外と知られていない。 そんな植物の中でも比較的身近な植物に焦点を当て、 数々の「すごい」を紹介している本です。 植物はす…
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魚は傷みを感じるのか? 「動物の福祉」「魚の福祉」

「魚は傷みを感じるのか?」 答えは1ページ目から示唆されています。 というか、読者はとっくに知っているだろうとの前提で書かれています。 このブログを書くのに、この答えをどう書こうかと迷いましたが、 書かないと話が進みませんし、いずれわかりますから先に書きます。 魚は痛みを感じている。 そうすると、「魚の福祉」が問題になります…
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遺伝子組換食品は臓器の機能を変えてしまう You Tube

ブログの読者からおもしろい情報を提供していただきました。 遺伝子組換え食品が危険だという「科学的事実」を紹介する動画です。 一応、今年発行の論文を引用しており、最新科学の成果だそうです。 遺伝子組換え食品を食べれば食べるほど人間でなくなっていき、人間が殺虫剤製造工場になってしまうそうです。ワオ! http://www.youtu…
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犬はあなたをこう見ている 最新の動物行動学でわかる犬の心理

「犬はあなたをこう見ている 最新の動物行動学でわかる犬の心理」 先に動物に魂はあるか、「うつ」はあるかという本を紹介しました。 ○動物に魂はあるのか 動物に「うつ」はあるのか http://yoshibero.at.webry.info/201208/article_14.html 今度は、具体的な動物として犬の登場で、その行動…
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ヒトゲノム中98%の未踏領域 非コードDNAに挑む

このブログでは遺伝子やらゲノムやらの話も書いています。 今回はちょっと硬いですけど、「非コードDNA領域」の話です。 取り上げるのは、羊土社から出版されている「実験医学」という月刊誌の特集記事です。 「実験医学」ももう30巻、ってことは30年。いつのまにか500号を超えています。 その最新号(2012年09月号)の特集記事の紹介…
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化石の分子生物学 現在生きている全ての生物は進化の産物であり、なれの果てだ

「化石の分子生物学」(講談社現代新書) ブルーバックスではなく現代新書の中の分子生物学の本ですから、わかりやすく書かれています。 科学の営みは、試行錯誤の連続です。 したがって、仮説が証明されることだけが科学ではなく、むしろそうでない場合が多い。多くの科学書には、成功した例しか書かれておらず、失敗例は省かれます。 まれに失敗から…
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この一冊でiPS細胞が全部わかる トーチウッド人類不滅の日

「この一冊でiPS細胞が全部わかる」(青春新書INTELLIGENCE) スゴイタイトルの本ですけど、そのままの内容です。 新書としては高い方ですけど、それなりに情報量も多い。 iPS細胞を理解するのに必要な基礎的な話から応用まで、広い範囲をカバーしています。 私の後期の授業の内容と被っていますので、新しいネタのところは使わせ…
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進化論の何が問題か ドーキンスとグールドの論争

進化の話を読んでいると、必ずと言っていいくらい登場するのは ドーキンスとグールドです。 両者とも一般向けの著作が多く、わかりやすさに定評があります。 この2人の比較した日本人の手による本が出ました。 著者はドーキンスの本を読んでいる人ならおなじみの人で、 ドーキンス本の訳者です。 進化論の何が問題か―ドーキンスとグルード…
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進化について総合的に学べる決定版の本はありますか?

進化について、いろいろと書いたので、決定版になるような本はないかと質問を受けたことがあります。その時にはカール・ジンマーの本と進化の教科書を推薦しました。 共にちょっと高価なのですけど、かなり良く書けています。 最近、カール・ジンマーの新しい本が出ました。 さんざん書いてきて、まだ大部の本を出すか、と思いますけど、 読んでみて納…
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カフェインと化学物質

世界史を変えたさまざまな化学物質の話です。 もしかしたら、これらの化合物がなかったら、発見が遅れたら、あるいは発見が早かったら、、、等々、歴史にもしもは禁物ですけど、このもしも、を考えてもおもしろい物語です。 スパイス、爆薬、医薬品 - 世界史を変えた17の化学物質中央公論新社 ジェイ・バーレサン Amazonアソシエイト by…
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脳科学 脳と意識 その2

2012年04月15日初版 ○脳科学 脳と意識 http://yoshibero.at.webry.info/201204/article_31.html の続きです。 その記事で、第1章から第5章までの脳科学の解説と、この本のウリと思われる第6章の脳科学の法制度への反映について感想を述べました。 ここでは、第7章(最終章)の…
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嫌われ者のゴキブリ退治 その進歩と限界

2012年04月25日初版第1刷 ゴキブリは嫌われ者です。なぜか見たら殺したくなる。 嫌われ者ですから、それを退治する殺虫剤などがたくさん売られています。ホームセンターやドラッグストアへ行くと、その種類の多さに驚いてしまいます。 嫌われ者だからか、テレビのコマーシャルには楽しいのが多い。 (右の本が今回登場) ゴキブリ…
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マイクロワールド クライトンの最後の小説

2012年04月25日初版 「ジュラシックパーク」でおなじみのマイクル・クライトンによる最後の小説です。彼の死後、未完の小説「パイレーツ」が2009年に発行されています。それ以来の本ですけど、残念ながらもう新しい小説を読むことができません。 この最後の本はもうひとりの作家プレストンとの合作の形で完成しました。 マイクロワールド…
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脳科学 脳と意識

2012年04月15日初版 脳科学の本はゴマンとある。 ところが、この手の本を読んでいると、極端に難しかったり(意味不明の専門用語を使いすぎていて独りよがりな説明しかない)、極端に分量が少なくてデフォルメしすぎたり(本人もわかっていないのにわかったフリして「やさしく」を勘違いした本など)と、手頃な本がなかなかない。 今回登場す…
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古き良き博物学の時代

2012年02月21日第1刷 少しボリュームがありすぎます。しかし、中身は濃い。 18世紀から19世紀にかけて、地球上の生物コレクションに明け暮れた時代のお話です。 帯には 「絶滅した巨大生物から未知の病原体まで」 「歴史的英雄から奇人・変人まで」 とあります。 英雄はリンネウスやダーウィンでしょう。 一方、奇人・変人は…
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本の感想:HeLa細胞 ヒーラ細胞、この細胞とそれにまつわるドキュメンタリー「不死細胞ヒーラ」

久しぶりに本の感想です。 HeLa細胞にまつわるドキュメンタリーです。 主役のヒーラ細胞は、動物の細胞培養をやったことがある人なら必ずと言っていいほど培養したことがある超有名な培養癌細胞です。 HeLa細胞は生命科学関連の本を読んでいると、頻繁に登場しますし、癌関連の本ならたいてい出てきます。 多くの場合、ヘンリエッタ・ラックス…
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海外で受ける幼児の脳死心臓移植医療は美談なのか

○「孤高のメス」と脳死移植  http://yoshibero.at.webry.info/201006/article_15.html の続きです。 日本では移植例が圧倒的に少ないのと、 小さなサイズの臓器が調達しにくいことから、 海外で臓器移植を受ける例が、いまでも報道されています。 2010年5月22日の朝日新聞による…
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「孤高のメス」と脳死移植

改正臓器移植法が、2010年7月17日に完全施行されます。 1年程前、前々政権が崩壊する直前に、どさくさ紛れに通ったものです。 ○脳死移植 臓器移植法の改正A案が通ってしまいました  http://yoshibero.at.webry.info/200907/article_16.html ○脳死移植 臓器移植法の改正 A案でい…
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