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zoom RSS 「狭小邸宅」を読んで

<<   作成日時 : 2013/04/22 00:52   >>

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建築関係の本を色々と読んでいるわけですが、今回登場する本は小説です。
第36回すばる文学賞を受賞した作品で、初出は2012年11月号。
もちろん「すばる」。
2013年のはじめに単行本となり、直後に買って読みました。
これが、なかなかおもしろい。

狭小邸宅
集英社
新庄 耕

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売れているようで、何度も新聞広告を見ましたし(今日も入っていて4刷だそうです)、今でも書店の目立つところに置いてあります。
文章がこなれているので、読みやすい。
あっという間に読み切れます。

帯には次のように書いてあります。
さしたる目的もなく戸建て不動産会社に就職した「僕」。そこは売り上げという結果以外、評価されない過酷な職場だった。ある日突然、異動命令という戦力外通告を受ける。移動先の課長にも辞職を迫られるが、ある日、様々な運も幸いして一つの物件が売れ、周囲からも徐々に認められ・・・・。


お前らは売る以外に存在する意味なんかねぇんだっ


容赦のない上司の罵声。胃痛をおぼえるようなノルマ。なんでもありの過酷な業界。それでも僕は辞めない・・・。


何だか暗くなりそうな内容ですけど、いろんな蘊蓄も散りばめられていて、さっぱりした読後感も味わえます。

登場人物のキャラクターがしっかりしていますから、いろいろな楽しみ方ができると思います。
会社内でのもめ事、業界への偏見、等々。。。

主人公はかなりレベルの高い大学を卒業したのに、何となく不動産屋に就職、そこで理不尽な上司や世間の冷たい偏見に会いながらも辞めずに働いてます。

大学の同期は「名の知れた大手企業か官公庁に入ったり、若手中心の派手なベンチャー企業に採用されたり」するような学歴なわけですから、職場でも浮いてしまう。


いろんな話のなかでも、私は不動産業界の裏側に興味を持ちました。
大体次のような話。
詳しくは明かせません。


チラシに載っている物件の意味
そんなからくりがあったのか。うまいこと考えるなぁ。

ペンシルハウスの実態
20坪程度の土地に三階建て。
土地の高い都会の話ですから、中古や建て売りで安くても6千万。
でも土地だけの話もあり、建物は2千万で建つというから、
それ程高くない。

「旗型」という名のついた土地
要するに形の悪い土地。
家を建てにくいし、庭も取りにくいし、ムダもある。
ムダな土地の部分もお金がかかる。

「まわし」という営業テクニック
これは、高度なテクニック。
物件をどんな順番でも客に紹介するか。
まずは、手始めのまわし物件。
本丸はいつ出すか。どう出すか。押しの営業と引きの営業。
携帯電話の呼び出し音のうまい使い方。

「まわし」の後は事務所に連れて行って最後は上司にバトンタッチ
これは経験がある。
マニュアル通りの対応だったんだなぁ。
自分の場合は、そのバトンタッチした上司役に救われて、・・・・。

「物件」「地図」「鍵」
営業マンにとって最も大切。絶対覚えないといけない。
物件案内に、幹線道路は使わず、ワザと路地裏を使って車を飛ばす。土地をよく知っていることのアピール。
そういや、狭い路地裏も突っ走る。タクシーも同様やな。

名刺
「普通、営業マンが名刺を差し出すことはあっても、客の方から名刺交換を求めてくることはまずない」
確かに。客は最後まで身分は明かさない。

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東京に家を持とう:狭小邸宅
狭小邸宅 (集英社文庫)作者: 新庄 耕出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/02/20メディア: 文庫 不動産営業マンを主人公にした小説。 かなり詳細な取材がされていて、実話に近い小説である。 ...続きを見る
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2015/04/06 22:35

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