やさしいバイオテクノロジー

アクセスカウンタ

zoom RSS どんな本を読んだらいいのか 読み物編

<<   作成日時 : 2013/04/20 01:15   >>

驚いた ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

どんな本を読んだらいいのか、質問への回答、パート2
○どんな本を読んだらいいのか 教科書編
http://yoshibero.at.webry.info/201304/article_5.html
の続きです。
おもしろそうと思った本を読めばいいわけで、どんな本でも読んでみればタメになります。
読んでいない本は、どんな本かわからないわけですが、読んでしまえば、どんなヘンな本であろうと、おもしろいと思う気持ちがあれば、すべておもしろいと思えるはずです。
いい本がどれかを選ぶ時間があれば、とりあえず、多読すればよい。

画像

教科書等の一部。
それぞれの教科書の最新版はこの棚にはない。




先のエントリーから、
ブルーバックスつながりで言えば、本庶氏の「教科書」もおもしろい。
こちらは2013年刊で、新しい。

ゲノムが語る生命像 (ブルーバックス)
講談社
本庶 佑

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ゲノムが語る生命像 (ブルーバックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



52のトピックスを、短い文章でまとめられており、基礎から応用まで、学べます。
選ばれているトピックスが、本庶氏の歩まれた歴史そのものでもありますから、分子生物学の古き良き時代の空気も感じ取ることもできます。
私にとってみれば、なんだか懐かしい話が続くわけですが、リアルタイムで知らない人にとっても、その空気が楽しめるのではないかと思います。
もちろん、最新の話題も書いてあります。


結局は、この手の本に書いてあるような基本中の基本をしっかり学ばないといけないわけで、その辺のところが「50 生物学は必須の教養」にも書かれています。
先のエントリーに出てきた朝日新聞社説を書いた人は、この節をしっかり読んでもらいたい。
○禁断の新医療 遺伝子診断 Newsweek 2013.4.16を読んで
http://yoshibero.at.webry.info/201304/article_3.html

臓器移植やDNA診断などの社会問題をいくら調べたところで、基礎の教養がなければ何にもならない。

遺伝子組換え食品が危険だと短絡的に決めつけたような報道が多いのは、やはり生物学の知識が欠落しているせいではあるまいか。


という、厳しい言葉も書いてあります。

「遺伝子組換え」や「農薬絶対悪」など「社会科」でいくら「覚え」たって、何の足しにもなりません。誤解ししている物同士の仲間内で話が合うという程度しか役に立たず、一歩外へ出たら、まっるっきり役立たずです。

この本は「遺伝子が語る生命増」の続編です。
こちらは昭和61年の刊行です。
この本に載っている著者の若々しい写真と近影と比べてみるのもおもしろい。
画像





さらに、ブルーバックスつながりで言えば、ワトソンの書いた本もおもしろい。
ワトソン、ベリー著、青木薫訳
「DNA 上 二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで」
(ブルーバックス・2005年刊)

ワトソン、ベリー著、青木薫訳
「DNA下 ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで」
(ブルーバックス・2005年刊)


DNA (上)―二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで (ブルーバックス)
講談社
ジェームス・D.ワトソン

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by DNA (上)―二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで (ブルーバックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



DNA (下)―ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで (ブルーバックス)
講談社
ジェームス・D.ワトソン

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by DNA (下)―ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで (ブルーバックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


著者のワトソンはDNAの二重らせん構造を発見(1953年)したグループのひとり。2003年がその50年目ということで、様々な催しがあった。
本書の原著はその2003年に刊行され、同じ年に講談社から翻訳本が刊行された。紹介する本はそのブルーバックス版。当事者による恐ろしく多岐にわたる話題が詰め込まれている。どこからでも読めるので、興味ある話題から読めばよい。

ワトソンの名著「二重らせん」と同様、ズケズケと物言うところが楽しい。たとえば、上p269を見よ!
画像





ワトソンと言えば、先に挙げた「二重らせん」。
そのブルーバックス版が2012年11月に出ています。
1950年代初頭の、まだ遺伝子の本体がタンパク質なのかDNAなのかよくわかっていなかった頃、DNAの構造を発見した当時の人間ドラマが楽しめます。


二重らせん (ブルーバックス)
講談社
ジェームス.D・ワトソン

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 二重らせん (ブルーバックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



読んでいて腹を立てる人いるでしょうけど、変わった研究者もいたと言うことで。

この本は、出版社を変えて、何度も出ています。
画像

一番古いのは昭和43年初版で480円でした。
おそらく講談社文庫版が一番売れたと思う。
それぞれ読み比べるのもおもしろい。改訂の跡が見られます。

この本は著者であるワトソンの目を通しての話ですから、他の人の目を通せば違う物語になります。
次のような本が出ています。
絶版になっているのが多いので、古本で買うしかない。
画像


真ん中付近の「分子生物学の夜明け」はこの分野の古典的必読書。

「熱き探究の日々」はフランシス・クリックによる「DNA発見者の記録」。
ワトソン−クリックのクリックの目から見た「二重らせん」。
同じ時代の話とは思えない。

「二重らせん 第三の男」はワトソン、クリックと同時にノーベル賞を受賞したモーリス・ウィルキンズの著。
当然、ワトソン「二重らせん」にもよく登場する。
生年と没年がクリックと同じ。
この本は死の前年2003年にに出版された本。
ノーベル賞の論文が1953年ですから、それから50年後の自伝。
当時の様子が中心ですけど、これまたワトソンやクリックの独白と様子が違う。

「ロザリンド・フランクリンとDNA」と「ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実」は、著名にある女性科学者の評伝。
ワトソン、クリック、ウィルキンズがノーベル賞を取る前に若くして亡くなっている。
ワトソン「二重らせん」では「ロージー」として、「第三の男」では「ロザリンド」として登場するが、同じ人物に対する見方が全く異なる。

「輝く二重らせん」はコーンバーグ酵素で著名なアーサー・コーンバーグによる自身のベンチャー企業伝。

「二重らせんへの道」は周辺の論文を綿密に解説した力作。私が生化学を本格的に学びはじめた頃に出た本。

他は、ワトソン自身の本。


本棚の前にいると、時間を忘れてしまいそう。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

関連リンク集

どんな本を読んだらいいのか 読み物編 やさしいバイオテクノロジー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる