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zoom RSS 京極夏彦著「遠野物語remix」を読んで

<<   作成日時 : 2013/04/29 01:15   >>

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柳田國男の名著「遠野物語」のレミックス版が出ています。
妖怪小説でおなじみの京極夏彦氏による作品です。
「遠野物語」という書名は知っているけど、通しで読んだことない、
という人もいるでしょう。
明治初期の生まれた人の古い話だし、旧仮名遣いで読みにくそうだし。
今回登場する本は、この名著「遠野物語」を元に、京極夏彦氏が
読みやすく並び替え、書き直したものです。

遠野物語remix
角川学芸出版
京極 夏彦

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柳田國男の生家である兵庫県の福崎にある「柳田國男・松岡家顕彰会記念館」に行ったことがあります。
2000年08月16日撮影
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「やさしいバイオテクノロジー」になんで柳田國男が登場するかというと、農商務省の官僚であったことくらいしかつながりがありません。
あと、民俗学や妖怪学が個人的に好きなことと、「やさしいバイオテクノロジー」でキメラを説明するのに妖怪の「くだん」を登場させたくらいです。





柳田國男の代表作と言えば「遠野物語」。
いろんな出版社から出ています。
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それぞれ特徴があります。
仮名遣いや漢字の扱いが異なります。
元の雰囲気を味わいたいなら、新潮文庫版がよい。

「青空文庫」にも収録されていますので、
PCや種々の電子書籍リーダーで(無料で)読むことができます。
「青空文庫」版の底本は岩波文庫です。
kindleにはまだ収録されていない。

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2012-12-18

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「青空文庫」など無料本が多く読めますので、kindleは重宝しています。




「遠野物語」には100以上の話があり、
収録順に通し番号が付いています。

それぞれ一応独立した話なわけですが、省略も多く、
意味の取れないところも多い。
これは、単に古い言葉遣いが理解しづらいというだけでなく、
時代背景も共有していないからでしょう。

そこで、京極氏が現代人にも読めるように書き直してくれたわけです。
原文は簡素で素朴な語り口なのですけど、
必要な背景などを補いつつ、統一した楽しめる文体になっています。

柳田版は、1話ずつ番号の後、改行なしで書いてあり、読みにくい。
メモのようなものでもあり、省略も多い。

これを本来の語り部のように、耳で聞いて理解しやすいような文体に
書き改めてあります。
ちょうど、百物語のような書き方です。、
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「幽」などで使われている文体になじんでいる人なら、すんなり読めると思います。
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ちなみに、「コミック怪」で、柳田國男物語が読めます。
史実がさりげなく埋め込まれているところがうれしい。
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京極氏の作品は、初期の弁当箱のような新書版を除いて、
体裁に特徴があります(文章がページをまたがらないなど)。
その体裁を、この本でも踏襲しています。

100以上の説話全てで、ページの初めから書き出し、
2つの説話が1ページ内に混在することもありません。
1行だけの説話もあるのですけど、うまい具合に書かれています。

手前の棚が京極本。全て初版。
奥は妖怪本。
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「遠野物語」の元ネタは佐々木喜善の語りです。
その佐々木喜善が書いた「聴耳草紙」のことは、「遠野物語」昭和10年の再版覚え書きに触れています。
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両者にいろんな確執もあったようなのですけど、「聴耳草紙」はちょっと読みにくい。
柳田國男の業績は大きいわけですが、それ以上に今回のレミックス版は意義深い。
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この本が出る前、角川ソフィア文庫に、柳田國男コレクションがでました。
エエ商売しとるなぁ。
無視できんので、箱買いしました。
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改めて読んでみると、ほんのちょっと昔なのに、「山人」など別世界としか思えない。
50過ぎれば100年前なんて、そんな昔に思えないんだけどなぁ。
やっぱり、こういう記録は必要ですね。

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