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zoom RSS 「サイエンスジョーク」を読んで

<<   作成日時 : 2013/04/23 01:00   >>

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「サイエンスジョーク」という面白そうなタイトルの本が
2ヶ月前に出ています。
サブタイトルは、
笑えたあなたは理系脳」。
帯には、
ジョークは、高度に理論的であればあるほど面白い
理系脳の営みから生まれる呻吟、感動、奇行が爆笑中枢を一撃!
とも。
へぇ?

サイエンスジョーク 笑えたあなたは理系脳
亜紀書房
小谷 太郎

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残念ながら、私の「爆笑中枢は一撃」されませんでした。
なので、「理系脳」ではない、という判定です。


この本は
理系の彼・彼女が理解できない文系女子・男子
理系部下・上司を扱いあぐねている文系上司・部下

におすすめなんだそうです(帯より)。

この手のキャッチコピーは編集段階でつけられたのでしょう。
まえがきや本文には、このような過激なことは書いてありません。

38の「ジョーク」が紹介されており、それに対する著者自身による「解説」が淡々と書いてあるだけです。

通読して感じることは、「理系脳」って何だったんだろう?
「解説」に、「おち」がないのはなぜなんだろう?
ってこと。
ユーモアではなく、あくまでジョークらしいし。




「笑えたあなたは理系脳」に著者自身の責任はないのでしょうけど、
「理系脳」と「笑える」とはまるっきり関係ないんじゃないかと感じました。

なので、これを読んだからといって、
「文系上司が理系部下を理解」できるとは思えない。


「ジョーク」と「解説」の関係を読んでいると、
まず、限られた狭い範囲の「知識」が問われていることに気がつきます。
その「知識」を持っているかどうかが「ジョーク」の入口で選別されます。
持っていれば中に入れますが、持っていなければ入れない。
これが前半とします。

運よく入れた場合、「ジョーク」をたしなむことができるのかどうかで笑えるかどうかが決まってきます。
ツボにはまれば、「爆笑中枢を一撃」。
これを後半とします。

で、「笑えたら理系脳」なんですけど、
前半はクリアしても、後半で笑えなかったら「理系脳」ではないことになりますけど、どうみても後半と「理系」は関係なさそうですから、前半の有無が「理系脳」と関係しそうしそうだ、となります。

ところが、問われている「知識」は背伸びした高校生や大学1年生程度なら知っていることですし、そういう人なら書かれていることの「意味」はわかります。
その「意味」がわかるかどうかは、この本を楽しむための入口として必要ですけど、それで「笑える」かどうか、ジョークをたしなむことができるかどうか、とは全く関係ない。

この構図だと、
単にある限られた狭い範囲の「知識」を持っていれば「理系脳」、
持っていなければ、ハナから笑えない
となりそうです。




「理系脳」というキャッチコピーで、何を言いたかったんだろう?
「高度に論理的」なジョークって、なんなんだろう?

すくなくとも、この本で試されている「知識」は恐ろしく偏っています。
この「知識」の有無が「理系脳」だというのなら、
それは、言い過ぎでしょう。

科学的に考えることができるかどうかと「知識」は別です。
この「理系脳」を前者の意味で使いたいのであれば、
この本のキャッチコピーは失敗でしょう。
単に限られた狭い範囲の偏った「知識」があるかどうかしか書かれていないのですから。
(この本そのものはおもしろいし、タメにもなる。
 採集された逸話に興味も持ちました。
 あくまで、キャッチコピーにこだわっています)

なるほど、この本の初めのほうには、理論と実験の違いとか数学屋と物理屋の違いとか、それなりに書かれていますけど、それらが「理系脳」だというのにも違和感があります。


笑えたあなたは理系脳
ジョークは、高度に論理的であればあるほど面白い
理系部下を扱いがあぐねている文系上司におすすめ
理系の彼が理解できない文系女子におすすめ
って「効能」はどこで発揮されるんだろう?


知っとるヤツやったらわかるやろうけど、知らんヤツは笑えんやろ。
僕チンは賢いから笑えるんやでぇ。
なんで笑えたんか、手取り足取り教えたるわ。

っていう本でいいのではないでしょうか。

でも、それだと
「おすすめ」されている文系が上から目線の理系から知識を賜る、
って構図になって、気持ちよく読めませんね。

そうならないようにするために、このキャッチコピーは機能している
ってことなら、成功かな?

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