やさしいバイオテクノロジー

アクセスカウンタ

zoom RSS 久しぶりです。 酵素栄養学の巨匠に登場してもらいます。

<<   作成日時 : 2013/03/28 01:29   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 1 / コメント 0

長いことサボっていました。特別な理由はありません。
書きたいネタはたくさんあったのですけど、、、
何からはじめたらいいのか、ちょっと考えてしまいます。
やっぱり「酵素」ネタが一番おもしろいかな。
まずは、巨匠に登場してもらいましょう。

○テーマ「コラム・書評」のブログ記事
http://yoshibero.at.webry.info/theme/ffd59305a8.html
○テーマ「コラム・酵素」のブログ記事
http://yoshibero.at.webry.info/theme/a2710f5053.html




このブログでトンデモ「酵素」のことをあれこれ書いています。

○テーマ「コラム・酵素」のブログ記事
http://yoshibero.at.webry.info/theme/a2710f5053.html

この分野で活躍しておられる方は、あまりいません。
代表して、勝手に2大巨匠とよんでいます。
1人はときおり自身が監修?しておられる新聞広告で見かける程度で、
書籍では最近見かけなくなりました。
ちょっと寂しいです。

○ミラクル・エンザイム説とコラーゲン 美容と健康はこれでゲットだ
http://yoshibero.at.webry.info/200702/article_4.html

○「酵素 エンザイム」にからんだ健康情報6
 番外「病気にならない生き方」などを読む1
http://yoshibero.at.webry.info/200706/article_10.html

もうお一方は監修本を中心に、たくさんの本を書いておられます。
今回はこちらの巨匠の話です。




トンデモ業界での「酵素」の流行は何度かあるようです。

○「酵素 エンザイム」にからんだ健康情報10 番外 52年前の「酵素療法」
http://yoshibero.at.webry.info/200707/article_4.html

今回の流行は、巨匠近辺だけで盛り上がっているような気がします。

知らない人にとってはどうでもよい世界でしょうけど、
一生で作られる酵素の量は決まっていて、尽きると死ぬとか、
年をとると作られる酵素の量が激減すすとか、
だから、食物から生きた酵素を摂らないといけないとか、
潜在酵素、体内酵素、消化酵素、代謝酵素、食物酵素とか、
そういった楽しいお話の世界です。

詳しい事は何度も書いていますので、ここでは繰り返しませんが、
今回はその「酵素」説の一番の権威と言われている方の「理論」を
紹介します。








「はじめに」からぶっ飛ばしてくれます。
最初のページだけでなく、全ページに突っ込みどころがあって
大変なのですけど、ここでは理論もどきの1点にだけしぼります。

いきなり結論を書いてもいいのですけど、その理論のすばらしさを
理解するためにはそれだけでは不十分でしょうから、
少しだけ回り道します。



酵素のことを活用していないという点で最近の医療はダメで、
酵素を知らない医者もダメ医者の烙印です。

でも、まだまだ酵素には謎が多く、研究も「発展途上」なんだそうです。

その巨匠がいう酵素の説明なんですけど
以下のように、本物の酵素とは違います。


前世紀初めに酵素の本体がタンパク質だと規定した偉い先生がいて、
そもそもの発端はこの「誤解」から始まったんだそうです(p56)。

たしかに、すべての酵素はタンパク質を含んでいます。しかし、生命力としての酵素の働きと、骨格であるタンパク質とは無関係です。酵素に含まれているタンパク質は、その酵素を体内の必要な場所に運ぶための”運び屋”にしか過ぎません(p57)。


へっ? と思うでしょ?
どっからこんな話を持って来たんかと。
酵素とタンパク質の関係が全く見えてきません。
でも、巨匠の中では完結しているようです。

さらに、上記には「生命力」なる不思議な「力」まで登場しています。

酵素は謎が多すぎます。酵素が「タンパク質に被われた生命物質」というところまではわかってきていますが、その生命力がどこから来るのか、いまだ謎のままです。
しかし、酵素の持つ力、それが生命、健康の維持に絶対に欠かせないものであることはまちがいのない真実です(p59)。


ということですので、まぁ、この「生命力」とやらは付き合うと大変なので、
無視しましょう。

あくまでも、タンパク質にこだわりましょう。

ちなみに、アミノ酸1個はモノペプチド、2個連結はジペプチド、3個はトリペプチド、10個程度つながっているのはオリゴペプチド、10〜100個つながっているものはポリペプチドと呼ばれます。そして、100個以上つながるとタンパク質と呼ばれるのです(p142)。


この辺は医者らしい書き方ですね。
とりあえず、診察して診断しないといけない世界の延長でしょう。
「モノペプチド」というのも、おもしろいコトバです。

それはともかく、どうやらタンパク質はアミノ酸が連なってできている
という認識はありそうです。

ところが、酵素の話になると、さらに暴走してしまいます。

酵素の機能もどきの説明の後、

酵素の中身とはいったい何でしょうか。以前は、タンパク質といわれていました。しかし、本質はタンパク質ではありません(p36)。


えぇ〜。じゃぁ何?

たしかに、酵素は21種類のアミノ酸からできているタンパク質に取り囲まれていますが、それはあくまで外殻。そのタンパク質の”殻”のなかで、酵素は独自の働きをしているのです(p36)。


先に引用した

たしかに、すべての酵素はタンパク質を含んでいます。しかし、生命力としての酵素の働きと、骨格であるタンパク質とは無関係です。酵素に含まれているタンパク質は、その酵素を体内の必要な場所に運ぶための”運び屋”にしか過ぎません(p57)。


と矛盾しませんか? 巨匠殿。

何となくわかるのは、
酵素には働きがあって、それを「酵素活性」とか呼ぶわけですが、
どうやらその「コト」である酵素活性自身が巨匠のいう酵素であって、
「モノ」であるタンパク質の中に酵素が入っているらしい。
しかし、両者は「無関係」と断言されていますし、
いった何者なのでしょう?


そして、いよいよ真打ちの登場です。

生命体には、4種類の塩基から成るDNA(遺伝子)があり、塩基の並びからアミノ酸も構成されます(p36)。


おいおい。 そりゃないだろう。

このことから、アミノ酸(タンパク質)の外殻を持つ酵素は、DNAによって作られ、DNAの構造上に存在する、と考えられています(p37)。


ここに単なるDNAの二重らせん構造の図が引用されています。
ただし、その図の中にアミノ酸もタンパク質も書かれていません。
当たり前だけど。
もしかしたら、巨匠にはそのDNAの二重らせん構造の中に
アミノ酸やタンパク質や酵素が見えているのかもしれません。




頓悟なさいましたな。
見事な領解である。

所詮漸修(ぜんしゅう)で悟入するは難儀なことなのだ。

(京極夏彦著「鉄鼠の檻」より)




流行の酵素の基礎理論とはこんなもんです。

この程度のもんだと理解した上で、
巨匠のいう数々の医学や栄養学などのお話を読まないと、
とんでもないことになってしまいます。


本書のタイトルは
「酵素」の謎
です。
酵素の謎
ではありません。
なので、この本で取り上げている酵素は「酵素」であって、
酵素ではないと言うことなのかもしれません。

(この記事では、「酵素」と酵素を区別するのが面倒なので、
 ほとんど酵素で通しています)

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「久しぶりです。 酵素栄養学の巨匠に登場してもらいます。」について
「久しぶりです。 酵素栄養学の巨匠に登場してもらいます。」について  医師免許を剥奪してもいいんじゃないか。あるいは大学の生化学の授業を受け直して単位をとってからこういう著書をだしてもいいとか。  新興教祖として、馬鹿な効能をのたまうのは勝手だが、これをビジネスに弱者をだますのが許せない。 ...続きを見る
バイオ研のグチ? What's new?...
2014/03/20 09:45

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

関連リンク集

久しぶりです。 酵素栄養学の巨匠に登場してもらいます。 やさしいバイオテクノロジー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる