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<<   作成日時 : 2012/09/16 01:21   >>

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「カルト宗教」取材したらこうなった
大法輪 2012年10月号
「カルト」の定義は難しい。
反社会的行動をおこし、肉体的にも精神的にもダメージを受けるとか金品を巻き上げられて経済的に困窮するとか、色々な被害があるでしょうが、はたから見てカルトと思っていても、本人はありがたい教えだと思っていることもあるわけで、きっぱり線を引くことはできません。
今回の本の著者はWeb上の『やや日刊カルト新聞』の主筆の方です。
http://dailycult.blogspot.jp/
著者の経験を綴った本で、お笑いあり、真面目な話ありと、その内容は大変タメになります。

「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)
宝島社
藤倉 善郎

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この本には多くの日本の「カルト」が登場します。
まだ新しい本ですけど、この業界の動きは早い。

「やや日」の別の記者がメインである(その記者が本にするときのため、この本には控えめにしか登場しない)「統一教会」のカリスマ教祖が亡くなりました(2012年09月03日)。跡目争いが激化しそうです。
元アイドルや有名体操選手などの合同結婚式や「霊感商法」で社会問題になった教団です。

本書にはこの団体が週刊誌の記事に抗議するため断食デモをやっているとき、その前で暴飲暴食をするというパフォーマンスをおもしろおかしく書かれています。当時の「白い旅団」をもじって「面白い旅団」なんだそうですが、ちょっとやりすぎですね。


懐かしい名前も出てきます。「ラエリアン・ムーブメント」。
一昔前、クローン人間をつくったとかで話題になりました。
授業でクローン技術を取り上げていますので、ちょっとだけ注目しましたけど、その後の動向が不明です。
この本には、この団体のセミナーへの潜入ルポがあり、結構笑えます。
悲しい結末ですが。

地球の最初の人であり最後の人である地球の創造神がこの教祖の口を通じて啓示が下されます。教祖自身が創造神だと言い出さないところが謙虚でいい。
彼らのクローン技術では、脳の記憶までそっくりコピーできるそうで、「死」が無くなるそうです。科学の力で永遠の生命が可能となり、宗教家が夢想した「死後の楽園」が科学力で実現できるそうです。
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この「カルト宗教」本では、そんな話は出てきません。ちょっと別方向に関心が向いており、それはそれで笑えます(帯の宣伝にあります)。


さらに懐かしく思ったのは「パナウエーブ研究所」。
白装束のキャラバン隊で一時期の話題を独占していました。
スカラー波攻撃に対抗するとかいう内容でしたけど、
今でも「電磁波怖い病」が蔓延しています。彼らを笑えませんね。

著者が時事問題で初めて取材した対象だそうで、2003年のことです。
2006年、著者が再び訪れたこの直後に教祖が亡くなられたそうです。

この教祖の書いた最初の本が「天国の扉」です。
初版が昭和52年で教祖の若々しい写真が載っています。
今回あらためて読んでみて、この本に「エル・カンターレ」が出てくるのにちょっとビックリしました。その来歴や「家系図」まで詳しく紹介されています。教祖はその娘だそうです。
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教祖がこのエル・カンターレを名乗っている新興宗教団体が『「カルト宗教」取材したらこうなった』のメインの話題です。
こちらの教祖は、根本神そのものだそうで、地球霊団を創ったのは創造神で、全宇宙をも視野に入れたエライ神サマだそうです。

教祖の生まれ故郷を取材たり、教団の建物なのに自宅にしている建物周辺のルポやら、いろいろと楽しめる内容になっています。
前回の総選挙(2009年)に全選挙区に候補者を擁立しましたが、比例区の教祖共々全滅。その後、地方の市議会議員選挙でも惨敗するなど、選挙にはめっぽう弱い。
その総選挙の開票のとき、著者らは会見会場に待機していたそうですが、その時の教団、政党の対応がまた笑えます。

東京の教組殿は宗教施設です。宗教法人の税金は免除されていますけど、その代わり教団の施設は公共施設扱いされ、解放が原則です。
寺や神社は一部拝観料を取っていますけど、普通には断りなしに入れます。ところが教祖殿は自宅になっているようです。

教祖の生まれ故郷は、四国八十八カ所で言えば、10番から11番の札所に向かう途中にあります。
9番までは比較的平坦で、10番で階段を上ってから下り、吉野川を越えると教祖の生まれ故郷にたどり着けます。

私は、原付で88カ所参り、さらに徳島県内だけは日帰りの徒歩でも参っています(20代のころ)。ついでに開場して2年目の新四国曼荼羅霊場(こちらも88カ所)も自動車の日帰りで参っています。
○四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ
http://www.88shikokuhenro.jp/
○新四国まんだら霊場 オフィシャルページ
http://www.mandala88.com/

徒歩で参ったときは教祖の生まれ故郷辺りを(そうとは知らずに)歩いていますので(ちょうど再誕の仏陀宣言をしたころ)、この本に出てくるルポは興味深く読めました。

信者が大型バスに乗って生家や幼少時に落ちたドブ川などを見学するそうです。しかし、近隣の住民に取材してもウケが悪く、教祖本に書かれている幼少時のエピソードとのギャップが楽しめます。

近所の学生服店では教祖も使っていたという中学校の制服ボタンを売ったり、教祖夫婦の地元での結婚式の時の写真を売ったりと、近所の人も商魂たくましい。信者が買うらしい。
教祖の結婚式のときの写真を買った人は今頃どうしているんでしょう?
現時点で、教祖夫婦は離婚裁判中で、奥さんは教団の市販「経典」でぼろくそ書かれています。単なる教祖の奥さんではなく、教団の元ナンバー2であり、総選挙の時には党首まで務めています。

お笑いだけでなく、深刻な話も出てきます(というかこちらがメイン)。
本書で、とにかくめんどくさい教団だと紹介されてます。
生家、自宅、支部、学園、学園建設予定地など、あらゆる場所で住民などとトラブルを起こし、多くは裁判沙汰にもなっていいるそうです。
とにかく、何かイヤなことがあったら10倍にして仕返しせよというのが教団の掟のようで、とても愛と反省と発展を説く教団とは思えない。

この本では裁判関係の話がたくさん書かれており、弁護士もやたらと登場します。
一説によると、教団が関わった裁判は15戦 0勝13敗2分だそうです。
http://antikkhs.blog119.fc2.com/




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「カルト」のことが最近発売された「大法輪」(2012年10月号)に少しだけ書いてあります。
「宗教は必要か」という特集号です。

大法輪 2012年 10月号 [雑誌]
大法輪閣
2012-09-07

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カルト宗教事件史」は文字通りカルト宗教が引き起こした歴史です。
しかし、半分以上は海外の例で、国内の話はオウム真理教を除けば5分の1ぐらいしか書いてありません。
実は新聞広告で「カルト」の文字を見て期待して買ったのですけど、
がっかりです。



今月号の特集は「宗教とは何か」という論説から始まるのですが、読んでみて、へぇ? という肩すかしの論から始まります。なんだこりゃ? って文章です。

気を取りなをして別の文章を読むと、おもしろいのを見つけました。
だまされない宗教選び」で「カルト」に触れています。

危険な「カルト」についてまとめてあり、「カルト」の具体的な特長や、「カルト」かどうか判定する指標まで書いてあります。



原理主義とは何か」で誤植を見つけました。

鵜浦裕の「進化論を否定する人々
ってのが出てくるのですけど、そんな本、知りません。
「進化論を拒む人々」ですよね。まぁ似ていますけど。
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この人の論説は古い。
「現在でも根強くアメリカ社会に浸透している」例証に、上記の「否定する」本に書いてある1993年のギャラップ調査のデータを取り上げておられます。1993年を現代というのには古すぎない? この手の新しい調査は探せばいくらでもあります。

おそらく古くからあちこち使い回している原稿なんでしょうが、せめて書名ぐらいは正確にお願いします。



宗教-その大いなる誤解」はタイトルは面白そうなんですけど、内容がちょっと。
このブログで何度か取り上げているドーキンスの「神は妄想である」が話題になっており、「神は妄想か?」も出てきます。
○パスカルの賭け 神を信じるか、天国はあるか
http://yoshibero.at.webry.info/201208/article_12.html

この著者は多くの人に宗教や神に対して誤解があるとおっしゃるわけですが、どんな誤解が問題になるのか、この小論からは(私の頭が悪くて)見えてきません。

西田幾多郎や仏教を持ち出し、「神は妄想である」も「神は妄想か?」もそれらの視点がなく、同じ穴の狢だと言っておられます。
しかし、「神は妄想か?」はともかくとして、「神は妄想である」はちょっと違います。読み方によるでしょうが、そもそもドーキンスがこの本を書いた理由を無視してピント外れの攻撃するのは卑怯でしょう。

まぁ「科学」の側から「神」や「宗教」を否定するのが気にくわないってことは、わからんでもない。

著者は、ドーキンスを
「利己的な遺伝子」で名高いアメリカの生物学者
と紹介しています。
ドーキンスが「アメリカの生物学者」だったとは!
はじめて知りました。
そういう内容です。

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