やさしいバイオテクノロジー

アクセスカウンタ

zoom RSS 人は死なない。では、どうする?

<<   作成日時 : 2012/07/06 23:51   >>

驚いた ブログ気持玉 10 / トラックバック 1 / コメント 0

以前、東大病院の先生が書いた死後の世界や霊魂の話の本を
紹介しました。
○死後の世界 輪廻転生 人は死なない
http://yoshibero.at.webry.info/201204/article_25.html
おそろしく売れているようです。
よく売れたからか、異なる出版社から便乗本が出ました。
気功家との共著です。
「人は死なない。では、どうする? 」 2012年07月08日第1刷。
画像


人は死なない。では、どうする?
マキノ出版
矢作 直樹

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 人は死なない。では、どうする? の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



対話本です。

目次を見ると、

生とは何か? 死とは何か?
病気とは何か? 甥とは何か?
人は死んだら、どこへ行くのか?
見えないものの世界


すごいタイトルですけど、若干のコラム以外対話本ですから、
それ程突っ込んだ内容ではない。

両者とも「幽体離脱」の話でもなんでも、
とにかく素直に直線的に信じています。
ちょっとは前向きにな懐疑主義をとってほしいものですけど、
とにかく、信じるのみ。
手品や魔術やホット・リーディングでもなんでも、
コールド・リーディングの場合でも、
とにかく見たまま聞いたままそのまま信じ切って事実だとしています。

特に気功家はサイババの手品も本物と思っているようですし、
スプーン曲げも超能力だと真面目に信じています。
そういう人です。

スプーン曲げを見て、
スプーンを変形させる際にも、意識の力によって銀の物質構成を変えてしまい、そのとき熱エネルギーを発した
という意味不明の説明をする人です。

瞬間移動も素直に信じちゃいます。
モノだけでなく、人間自身の数十キロの瞬間移動の与太話まで、
なぜかこの人は真実だと信じちゃいます。

クリスタルシンキングも科学的思考も全くありません。
もちろん、進化的な考察もいっさいありません。

だから、読んでいてある意味楽しいです。




ホントは、医者の話が読みたかったのですけど、
残念ながら気功家の話のほうが長い。
ぶっ飛んでいるという点ではおもしろいかもしれませんが、
ぶっ飛びすぎているので、突っ込む気になれない。

著者の紹介欄も気功家のそれは医者の3倍以上あります。
医者の人気にのって、売り込もうとしているみたいで、
なんだかいやらしい。

医者の話の多くは「人は死なない」のネタと同じです。繰り返し。
「人は死なない」でもあまりおもしろくなかった部分の繰り返しなので、
退屈です。
しかし、前著よりちょっと踏み込んでいて、
というか、さらにあっち側に行っていて、
スピリチュアル度やオカルト度が高まっています。
気功家の話に乗ってしまったのかもしれませんが、

「霊聴」「啓示」「大いなる力」「サムシンググレイト」「しるし」「霊力」
「降霊」「交霊」「霊障」「気づき」・・・

などが普通に語られています。




老いとは何か? 病とは何か?

気功家はトンデモ話なら何でもOKのようです。
p65には、遺伝子のスイッチにまで言及しています。

今までスイッチの入っていなかったDNAがオンになるんでしょうね。五感をフルに働かせると、今まで眠っていた遺伝子が目を覚ますんです

用語の使い方がまずヘンですけど、それ以上に内容もヘン。

○村上和雄ドキュメント「SWITCH」遺伝子が目覚める瞬間
http://www.sunmark.co.jp/switch/

この与太に、医者は残念ながら反応しません。
この与太を知らないのか?

その代わりに、もっと楽しくなる話で切り返します。
実に楽しい話です。

病気や医療の話なんですけど、東大の医者がこれでいいのか?
東大病院の現状を批判し、西洋医療を否定し、
スピリチュアル・ヒーリング、霊的治療を実践しようとさえしています。

こんな与太に対し、気功家の切り返しも、またおもしろい。

そういうお話を聞くと、ひょっとすると、ヨーロッパのほうが、日本よりも進んでいるといっていいのかもしれませんね

いやいや、単に医者はステレオタイプな西洋思想・医療批判しているだけで、現状のヨーロッパの話をしているわけではないんだけどなぁ。


医者は「霊」や「霊力」の話をストレートに語ります。
まだ免疫がないのかもしれません。

一方、気功家は、多分あちこちでたたかれているんだと思いますが、
「霊」や「霊力」という言葉は使わずに別の例えで話しています。
内容は一緒なんだけどね。

また、気功家の話し方には特徴が有ります。
○○とは何なのか? 何のために○○になるのか?
とか大仰な問を発するのですけど、しかも医者は素直ですから、
何ですか? って直に聞き返すのですけど、
気功家は決して答えません。何が何でも答えません。
その辺の問答がおもしろい。




人は死んだら、どこへ行くのか?

脳死が話題になります。医者はどの立場か語っていますけど、
その理由に「イエスの教え」を持ち出します。なんだかなぁ。
もうちょっと心霊を信じる医者としての話を聞きたかったなぁ。

この医者は死んだ母の交霊体験を持っているので、
死後の世界や肉体を離れた霊魂の存在を信じているのですけど、
さらに、こっち側とあっち側の交流にまでふれているので、
それなら、脳死は死んでいるか生きているか喧々諤々なんだから、
直接脳死状態の人に今どんな状態なんか聞くとか、
霊能者を連れてきて、脳死者の話を聞くとか、死んでるの? 
生きてるの? いまどんなお気持ちですか? 感想を一言! 
ってやればよいのにと思ってしまいます。

なぜかそういう方向に霊や心霊や霊能者の活用に目が行かない?
それがどうも不思議。

せっかく便利な霊の話や霊の存在の話をしているのに、
なんで活用しない?

この本に書いてあるようなことが本当に起こっているのなら、
脳死判定なんて必要ないし、
脳死は死か生かなんて議論する必要もないし、
そもそも、脳死にもならないし、簡単に死なないし、
病気になってもすぐ治るはずじゃないの?
なんでそうならないの?

霊能者の一番の働き口は脳死判定の現場でしょう。
本人の一番して欲しい意思を聴けばいいじゃん。
脳波テストも無呼吸テストも全部いらんし。設備もいらん。
東大病院でやればええやん。

霊で語る必要のない与太話に無理やり霊に結びつけて、
奇蹟の話も嬉々として語ってくれるのに、
何で都合の悪いときだけ現実的になる?

もっと実用的な霊や霊魂や霊嚢や死後の世界ってないの?
生きがいだの道徳だの生きる意味だの持ち出さないで、
日常的な役に立つ死後の世界観や霊魂観ってないの?

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 10
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス
かわいい

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ヒトはなぜ神を信じるのか 進化心理学が解き明かす神の起源
「ヒトはなぜ神を信じるのか」 進化心理学者が解き明かす神の話です。 この本の論理は非常に明快で理解しやすい。結論にも納得できます。 著者は大学の研究者でしたが、若くして独立、文筆一本に搾っておられるため、わかりやすい論理で書かれています(翻訳も良い)。本書は大学の研究者時に書かれたものですが、その後、続々と出版されるらしい(翻訳も)。期待できます。 本書は「生きがいの創造」などで感動した人こそ読むべき本です。 この本で本物の科学とはどういうものかが実感できるはずです。 ...続きを見る
やさしいバイオテクノロジー
2012/09/09 03:19

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

関連リンク集

人は死なない。では、どうする?  やさしいバイオテクノロジー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる