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zoom RSS 食べた酵素は働いてくれるのか? その04  酵素は何者か?

<<   作成日時 : 2012/06/14 20:28   >>

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酵素は何者か?
酵素はどこから来たのか、酵素は何者か、酵素はどこへ行くのか
ゴーギャンの絵のタイトルのもじりですけど、
酵素とはそもそもなんなのか、
どこから来たのか、どこへ行くのか、
この基本も話しておく必要があるでしょう。
形ある物が働きを持つと言いました。
その形ある物がどうやって作られるのか、
どんな形なのか、どんな働きをしているのか、
その辺を知る必要があります。
まずは、酵素とは何者か?

酵素というのはタンパク質の一種です。
タンパク質はアミノ酸が連なってできています。

アミノ酸とかタンパク質とかいう化合物の名前は、
ある特徴ある構造を持つ化合物に対して付けます。
アミノ酸にも特徴ある構造を持っているわけですが、
その特徴ある構造を持っているアミノ酸は数10種類あります。
そのうち20種類がタンパク質の合成に使われるアミノ酸です。

全てのタンパク質は細胞の中で合成されます(後述)。
つまり、全ての酵素も細胞の中で合成されます。
合成直後のタンパク質や酵素はアミノ酸が直線的に連なった形を
しています。

酵素というのは、タンパク質の中でも化学反応の触媒の役割を
持っているものです。
といっても、入門向けの文章じゃないですね。
ほとんどの化学反応は、放っておいても進行するわけではなく、
ある程度のエネルギーを与えてやって、
反応性に富む形にしてやる必要があります。
触媒というのは、そのエネルギーを下げる役割をしています。

触媒も物質です。
ある形を持っていて、触媒という働きを持っていて、
特徴ある形に対して名前がついています。
その触媒という働きを持っている物の中でも
タンパク質という形を持っている物に対して
酵素という名前がついています。

このように、
ある酵素が触媒としてある化学反応の進行を助けるわけですが、
万能というわけではありません。
Aという化学反応にはaという酵素が、
Bという化学反応にはbという酵素が、
といったように、それぞれの化学反応に特異的です。
つまり、極端に言えば、化学反応の種類分の酵素が必要です。
というか、酵素があるから生体内の化学反応が進行するのですけど。

なので、酵素の種類は多い。

生物といっても、特別な物質でできているわけではなく、
生体内でのさまざまな反応も、普通の化学反応です。


酵素栄養学にでてくる酵素の種類は?
酵素栄養学の本を読んでいると、
酵素は3000種類とか5000種類あるとか書いてあります。
色々あるように書いてありますけど、話が進んでいくと、
どの本でも両手で数えられる種類しかないような話になっていきます。
例えば、体内酵素には代謝酵素と消化酵素の二種類ある。
それと、食物酵素がある、とか。
このように酵素という言葉が使われると、
少ない種類の化合物を指しているように錯覚してしまいます。

例えばビタミンCは体にとって重要だ、摂らないといけない、
こんだけ摂りましょう、という場合、
ビタミンCという単一の化合物の話をしているわけですから、
言葉と実際に存在する物質は1対1で対応しています。
働きの話をする場合でも、単一の化合物の話ですから、
限定された話ができます。

ところが、
酵素と言った場合、酵素が重要だ、酵素を摂らないといけない、
という話をしていても、
その酵素という言葉は単一の化合物を対象としているわけではなく、
例えば食物酵素といっても、その中には数え切れないくらい多種多様な
酵素が含まれているわけで、
単純に食物酵素とはこうだという話はできません。

いやそんなことはない。
二大巨匠も酵素には何千、何万の種類があると書いているぞ、
という人もいるかもしれません。確かにそう書いてあります。
しかし、そう書いているのはたいていは説明の初めの方だけで、
具体的な独自の、つまり独りよがりの理論(もどき)の話になると、
そんな何万もある話はどこかに飛んでいき、
イメージとして、特定のビタミンやホルモンなどと同じような感覚で
酵素の話をしています。

なので、酵素を食品やサプリメントから摂ればいいとか、
摂れるんだという、錯覚が生まれるのだと思います。

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実際の酵素の種類は?
ちょっとイメージが掴みにくいかもしれませんが、
ヒトのタンパク質は何種類あるかというと、
カウントの仕方によって異なりますので一概に幾らか言えませんが、
数万種類あるのは確かです。
そのうち酵素が何種類あるのかもハッキリしませんが、
数千のオーダーであることは確かです。

生物というのは、細胞という構造物を持つ物の名前です。
なので、全ての生物は細胞を持っています。循環してますが。
全ての生物の細胞の中で全てのタンパク質が合成されています。

進化的にヒトに一番近いチンパンジーも、
ヒトと同じように数万種類のタンパク質を合成します。
しかし、ヒトとチンパンジーの作るタンパク質の種類は少し異なります。
同じような働きを持つタンパク質でも微妙に形が違います。
植物も数万種のタンパク質を合成しますが、
ヒトと比べて全く異なる種類のタンパク質も多く、
よく似た働きを持っていても、形が違います。
ヒトが食べる植物や動物に限っても、
それらに含まれる酵素の種類となると、
膨大な数になることはわかると思います。

「その03」でふれたように、酵素は単独で働くことは少ない。
複数のタンパク質が協調して働くことが多いわけですが、
その複数のタンパク質も当然同じ細胞が作っています。
どんな組み合わせで働くかということも、生物種ごとに異なります。
同じ生物種であっても、細胞の種類(脳とか皮膚とか)によって
そこに含まれるタンパク質の種類と量は異なりますから、
協調して働くネットワークのようなものは各細胞種ごとに異なります。

そんな中に、二大巨匠たちが言うように、
ヒトの細胞に食べた食品由来の酵素が入ってくるとどうなるか、
も考えて見て下さい(実際には入ってきませんけど)。

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