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zoom RSS 手作り酵素ダイエット なんと手の常在菌で・・・

<<   作成日時 : 2012/04/28 02:02   >>

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2012年04月20日初版第1刷
2012年04月11日第1刷
酵素栄養学についてあれこれ書いています。
酵素が栄養だという人たちがいて、高い酵素サプリを売りつける人もいるわけですが、酵素がタップリ摂れるというレシピ本で儲けている人もいます。
今回登場するのは酵素を「手作り」で作ろう!という本です。「手作り」には二重の意味が含まれています。つまり、文字通り自分で作るという意味と、自分の手に付いている常在菌で発酵させて作るという意味です。おぇ”っ。
○テーマ「コラム・酵素」のブログ記事
http://yoshibero.at.webry.info/theme/a2710f5053.htm
○テーマ「商品・酵素」のブログ記事
http://yoshibero.at.webry.info/theme/6536c2af12.html

立て続けに2冊出ました。全く違うグループのようです。

健康&ダイエットに!図解植物酵素の手作り帖
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いきなりです。

酵素は触媒。カラダの中にたくさんあって大切。熱に弱い。
食生活を見たら加熱食ばっかり


大変だぁ!

p11 今の食生活の酵素不足は深刻です

あのねぇ。って諭すの疲れますね。
センセ〜!自分のカラダの中で働いている酵素の話をしてるんでしょ。なのに、なんで食べ物の酵素不足が出てくるの? ちょっとは考えてくださいよ〜


酵素にデトックス効果! 酵素風呂で美肌に!

あのねぇ。もうちょっと考えましょうよ。デトックスって、何を解毒したいの? センセイのいう毒って何? たとえそれが特定できたとして、センセイの方法でどうやって排出するの? 他の有用な化合物かどうなるの? その理論がホントなら死んじゃうよ!

ものを売るため、主宰している教室の繁栄のためとはいっても、これはちょっとヒドイ。

どうせ与太なのなら、普通に生活できて、少なくとも生きていける「理論」を考えて欲しいものです。


トンデモ酵素栄養学がそれなりに紹介されています。
なんにでも効くとして、多くの「効能」も書かれています。
個別に突っ込むのは疲れてしまうほど、突っ込みどころ満載です。

まだ解明されていないことが多い」「研究の途上です」トンデモさんがよく使う言葉ですけど、単にそう言っている人の勉強不足で、わからない、知らない、だけであって、実際の科学はきちんとわかっていますよ。心配しないように!

この本によれば、今の科学でわかっていないことが多いんだけど、わかっているのは次のようなことなんだそうです(この辺のご都合主義がトンデモさんの特徴)。

p81 酵素は無尽蔵に作り出されるわっけではないということです。人それぞれ、一生の内に作り出せる量が決まっているのではないかと言われ、その量は年齢と共に少なくなっていきます。体内で作り出すことのできる酵素が尽きた時、命が尽きるとも言われているのです

もし、あなたがはじめてトンデモ酵素栄養学に出会った人なら、ここで大笑いしたでしょ!
なに〜! まじか〜! 

酵素ブームとかいってニセセレブの人たちがボッたくられているって意味も、これでわかるでしょ?

先の引用は、「酵素は、まだ解明されていいない点も多いようです。わかっているのは」に続く文章です。その割に、「ということ」「言われている」。なんで自信ないの?





手づくり酵素ダイエット
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例によってトンデモ酵素栄養学の説明が延々と書いてあります。細かい突っ込みは何度も書いていますので省くとして、これまであまり書いてこなかった内容について突っ込みます。

話題の中心は「手作り酵素」なのですけど、この「手作り」がクセ者で、自分の手に付いている常在菌を使って植物を発酵させて作るこをも意味しているそうです。

なので、できたものは
世界でたったひとつのマイ酵素」。
その後出てくる作り方からみて、手の常在菌だけでなく、材料が持ち込んだ菌などや空気中の菌なども取り込まれ、雑多な菌でぐちゃぐちゃな発酵(おそらく腐敗)が行われそうですけど、とにかく主役である自分の常在菌だけが働いているとの前提で書かれています。
常在菌はひとりひとり違うので、でき上がったものは自分だけのオリジナル品とのこと。

あっ、ちなみに、その辺の草や野菜や果物なんかを砂糖と一緒に自分の素手でごちゃ混ぜにして「発酵(腐敗)」させたものが手作り酵素です。

さらにこの本でおもしろいのは、ミトコンドリアが登場することです。
ミトコンドリアの機能などが一応紹介されています。
で、例によって黄金パターンが登場します。

ミトコンドリアは重要な役割を担っている。
ミトコンドリアは年齢とともに減少していく。
ミトコンドリアは熱に弱く、45℃以上の加熱で死ぬ。
手作り酵素にはミトコンドリアが豊富に存在する。



おいおい、ちょっとまてよ。落ち着けよ。

そのミトコンドリアをとれば、食べた人のカラダの中のエネルギー代謝をしてくれると言いたいらしい。余計な脂肪を分解してくれて、やせることができるとか。

ミトコンドリアが意思を持って暴れ出すというホラー小説があったけど、これはその上を行く考えだね。想像力豊かな小説家でもそんなこと思いつかんでしょう。

食べる度に食品由来のミトコンドリアが体内で働いたらどんなことが起こるかちょっと考えましょうよ。
全ての臓器の細胞内にあるミトコンドリアが微妙なコントロールの元で働いて機能しているわけですけど、その中に食べる度にやってくる他の生物のコントロール不能と思われる(実際には働かないので心配しなくてよい)ミトコンドリアモドキがやってきて、細胞や臓器や組織や器官が撹乱されまくりだと思うんだけど、どうなんだろう?

ちなみに、黄金パターンというのは、

コラーゲン、ヒアルロン酸、核酸、酵素、ミトコンドリアといったものが生体内で重要な役割を果たしていると説明する(まぁ正しいとしても怪しい説明も含まれる)
その後、これらが年齢と共に減少していると説く(これは与太)
だから、これらを補う必要がある

と説くパターンです。補う方法のほとんどは経口摂取です。分解・消化・吸収されても、元の構造を保っていると考えているらしく、元の機能が残っていて、食べた人の生体内で元の機能が発揮してくれると単純に考えているようです。

説明するまでもないですけど、食べた酵素やミトコンドリアなどがその機能を持ったまま働いて欲しい場所に行ったとしても、それらはヒトの構造と違いますから、それらの機能もヒトのものと違いますし、働く場所もありません。むしろ働いてしまうと、微妙なバランスでコントロールされているところに割り込んでいくわけですから、より良くなるのは奇跡的なことです。

いずれにしても、食べる前から分解されていたり、消化管で分解されたりしますから構造が変わっていますので、元の機能は失われています。

ここでは、食べた植物の細胞の細胞壁がうまいこと破壊されて中からミトコンドリアが機能を保ったまま出てきて、この植物由来のミトコンドリアが食べた人の胃腸を通って、例えば腹の脂肪のあるところへ行ってくれて(どこを通るんだろう?)、その脂肪細胞の細胞膜を突き破って脂肪細胞内に入り、その中にある脂肪を分解してくれるということらしい。

万が一そんなことが起こったら、って言うか起こる前に免疫がほっとかないでしょうし、そんなモザイク細胞ができたなら、アポトーシス起こして細胞が自殺するんじゃない? ミトコンドリアのたった一個の遺伝子がちょこっと変化しただけでも重篤な病気になることがあるのに、全く異なる生物のミトコンドリアが丸ごと侵入してきたら、こりゃ、大変でしょう。

万が一食べたミトコンドリアがうまく働いてくれたとしても(ありえないですけど)、ミトコンドリアがエネルギー代謝を担当していて、余分な脂肪を分解してくれてダイエットにもいいというストーリーなら(どうやらこう言いたいらしい)、なんで食べたミトコンドリアが都合よく「余分な」ものだけを分解してくれるのか、なんで食べてミトコンドリアは、これは必要、これは余分、って「知っている」のか? 全部の脂肪が不要ってことはないですよね? 手加減よく、この辺で分解やめよ、ってやめてくれるの? 食べる量やタイミングやら、うまいことコントロールしてやらないと大変な事にならないのかな?

これはこの手の本に共通するトンデモ話なわけですが、注目していることにだけ働いてくれると期待しすぎる。なんでそんなに都合よく働いてくれるのか、その話はどっか都合よすぎないのか、ちょっと引いて考えれば、それがあり得ないことが簡単にわかるはずです。それが見えず、盲目的に信じてしまうことが、この業界の特徴でしょう。




作り方に関して

なんだか知りませんが、人間にとって都合のいい発酵だけが進行するそうです。これはもう信仰レベルですね。腐敗ということはちょっとは考えていますけど、あまり考えないようにしているのかな。

さらに恐ろしいことも書いてあります。

p57 手作り酵素には賞味期限はありません。保管の状態がよければ、ワインのように何年も熟成させたり、新しくつくった酵素とブレンドして楽しむこともできます

げげっ!




実は、この「手作り」酵素の話はこのブログで何度か書いています。というか、酵素栄養学に興味を持ったきっかけを作ってくれたのが「手作り」酵素です。

きっかけは「現代農業」でした。

現代農業 2007年 03月号 [雑誌]
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○世の中にはいろんな酵素があります
http://yoshibero.at.webry.info/200703/article_8.html

手作り酵素の本も出ています。もはや古典ですね。

驚異の健康パワー!手作り酵素の本
リヨン社
河村 文雄

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手書きののメモや絵の入ったコピーした冊子もあります。
これは結構味わいがあります。
画像



今回の2グループはこれらの人たちとどんなつながりがあるのか知りませんが、あまり目新しいことは書いてありませんから、単なる焼き直しのようです。
一つは先行本を引用していますけど、もう一つは参考文献にあげていません。最後に付け足しのようにふれているだけです。

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