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<<   作成日時 : 2012/04/22 00:09   >>

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2012年04月01日初版第1刷
ダーウィンの主著といえば「種の起原」(「種の起源」とも書く)。
署名は知っていても読んだことがないという本の最右翼だと思います。
たぶんほとんどの人は通読したことがないでしょう。それでもこの本について語る人は意外に多い。進化の概念はわかった気になるのでそれなりに書くことも発言することもできるのですけど、やっぱり1回ぐらいは通読したいものです。
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ただ、読み始めてみればわかるのですが、ちょっと興味をもっている程度の人なら、途中で投げ出すどころか、最初の数ページを読んだだけで止めてしまうと思います。私も最初はその口でした。
ダーウィンの進化論といえばどんなものか、それなりに皆さん知っています。
学校で習う教科書にもそれなりに書いてありますし、「進化」という言葉は(ほとんどが誤用ですけど)あちこちでみることができます。

そんな知識を持って「種の起原」を読み始めても、最初の方に書いてあることはどう見ても関係なさそうなことしか書いてない、なんじゃらほい、となってイヤになってしまいます。実は、途中からおもしろくなってきて、最後のまとめの所など、なかなか読み応えがあるのですが、普通はそこまで行く前に挫折してしまいます。

これは翻訳が悪いからではなく、ダーウィン自身の性格から、とにかく細かいことまでしつこく、例をたくさんあげ、徹底的に検証していくスタイルのため、なかなかテンポよく次の話へ、とは行きません。




そんな中で、手頃な「超訳」の種の起源が出ました。

超訳 種の起源 〜生物はどのように進化してきたのか (tanQブックス)
技術評論社
チャールズ・ダーウィン

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全訳ではないけれども、とにかく「種の起源」を通読することを目的とした本です。この本で全貌を把握し、どんなストーリーだったのかを知った上で次のステップへいけばよい、という感じです。

単なる超訳ではなく、くどいところはすっぱり気持ちよくカットしてあります。なので、分量はかなり少ない。少なすぎじゃないかと思うくらい、バッサリ刈り込んであります。

もちろん、この本で満足して終わってもかまわない。ダーウィンの理論のツボは押さえてありますから、これだけでも十分でしょう。巻末に訳者の解説もあり、そこまで通読すれば、とりあえず「種の起原」がわかった気になれます。




種の起源の翻訳には、もうひとつすぐれたのがあります。先の超訳本の参考文献にもあげてあります。

種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
光文社
チャールズ ダーウィン

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種の起源〈下〉 (光文社古典新訳文庫)
光文社
チャールズ ダーウィン

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ダーウィン年というのが2009年にあって(ダーウィン没後200年、「種の起原」150年)、いろんなイベントや出版がありました。便乗して授業で取り上げたりブログを書いたりもしました。

○ダーウィン年 その1
http://yoshibero.at.webry.info/200902/article_6.html
○ダーウィン年 その2 高校教科書による誤解1
http://yoshibero.at.webry.info/200902/article_9.html
○ダーウィン年 その3 太陽・地球の年齢
http://yoshibero.at.webry.info/200903/article_1.html

おそれくその一環として、あたらしい翻訳が企画されたのでしょうけど、出版されたのはその年の12月でした。
しかし、遅れた分、正確でわかりやすい訳になったのだと思います。

超訳を読んでから次のステップに行くにはこの上下本が一番でしょう。
ある程度進化について知っている人なら、先の超訳本は物足りないでしょう。大きな字で書いてありますから、じつは文字数としてはかなり少ない。一つ一つの章もあっという間に読み終わってしまいます。
その点、この渡部本は全訳ですから、充分な手応えを感じることができます。

私は出版順に読んでいますから、この渡辺本を先に読みましたけど、岩波本で格闘した経験からいえば、何でこんなに頭に入ってくるのと不思議に思うくらい、難解さが消えています。同じ原著の訳とは思えない。
ちなみに岩波文庫本はまだ出ているようです。

種の起原〈上〉 (岩波文庫)
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チャールズ ダーウィン

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種の起原〈下〉 (岩波文庫)
岩波書店
チャールズ ダーウィン

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上下二冊本です。私が読んだのは古いですから、上中下の三冊本です。古き良き時代の岩波文庫本ですから、厚紙のカバーでなく、パラフィン紙版です(冒頭の写真)。

ブログや本を書くとき、折に触れてこの岩波本を読んでいるのですけど、今回ぱらぱらとみて、意外とわかりやすいことに気がつきました。訳が直訳調だからか知りませんが、読みにくいと思っていたのですけど、超訳や渡辺本を読んだ後だと、なぜかスッキリ読めます。不思議。

2章や5章にある変異の話など、今読んでもドキドキします。DNAはまだ発見されていませんし、遺伝子の本体がどのようなものか輪郭すらわからず、メンデルの遺伝学も(あったけれども)知られていないころ、子孫の多様性をどうやって説明するんだろうと心配になりますけど、ダーウィンは知られている情報から見事に説明しています。
この辺の話は超訳本ではちょっと弱いので、全訳本で雰囲気を味わうのがいいと思います。




ダーウィン年に合わせて高価な翻訳本が出ています。
用語の使い方が先に紹介した3種類と違って独特です。読み比べをしたい人におすすめです。

種の起原 (原書第6版)
朝倉書店
チャールズ・ダーウィン

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この本はダーウィン年に合わせてちょこっと改訂しただけの再版本です。元は1958年の出版ですから岩波本より古い。古いだけあって格調高く、その分、今だとちょっと読みにくい。
函入り上下二冊本です。私が持っているのは1970年の版です(冒頭の写真)。




他にもマンガ本などが出ているようです。

手前は進化の本
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