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zoom RSS 「無添加はかえって危ない」を読んで

<<   作成日時 : 2011/08/09 23:12   >>

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表題のテーマで、中野、松永、中西、高橋
と聞いて、ははぁん、と来る人はツウですね。
フルネームの
中野栄子、松永和紀、中西準子、高橋久仁子
と聞いて、あぁ、という人もいるのでは。
本書は、この人達の系統のひとつです。
テーマを「無添加」にしぼり、風評被害やリスコミなど
わかりやすく解説しあります。

無添加はかえって危ない ―誤解だらけの食品安全、正しく知れば怖くない
日経BPコンサルティング
有路昌彦

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普通、無添加というと、安心・安全の優等生ですが、
これが優良誤認であり、それどころか「かえって危ない」という
普通なら気がつきそうだけど、あまり知られていないことを
知らなかった人にもわかるように書かれています。

どんな場合でも、正しく怖がるためには、
基礎的な事実をまず理解し、
リスクを正しく評価し、
ベネフィットと比べてどうなのかを客観的に検討し、
といった、まっとうな科学的態度を取ることが重要です。

この科学的な態度をとるというのが、なかなか難しい。
そんなのどうでもいい、という人とは絶対に話がかみ合いません。

「放射」や「遺伝子組換え」でも同じことで、
「放射線」や「遺伝子組換え」について正しく知れば、
正しく怖がることができます。

本書では「無添加信仰」ともいうべき現象がなぜ起きてしまうのか、
いろんな角度から検討し、その原因に対して鋭く議論されています。

この「答え」は無添加信仰にとどまらず、
世間一般のいうところの「放射」騒ぎや
世間一般のいうところの「遺伝子組換え」などの
怖い、危ない、と言われている現象にも当てはめることができます。

類書にないこの本の特徴は、著者の得意とする経済的感覚を取り入れたことでしょう。
普通、科学的(心理学を含む)な分析で終わることが多いわけですが、
この本では経済的な視点も取り入れているところがミソです。

このあたりの話は、なかなか読み応えがあります。




p129のエビソード。
市販の食パンと防腐剤の関係
これは都市伝説化していますね。

 市販のパンは防腐剤をタップリ使っているからカビない、
 腐らない。だからキケンだぁ!!!

この都市伝説に対して、とある先生が「一般市民」
(実はその実態がよくわからない)向けに

市販のパンには保存料が入っていません。使用しなくても無菌的な環境で製造されていますので数日持ちます

って話をすると、
一般市民の一人が

私は市販のパンは買わなくて、自分の家で食べるパンは全部家庭でつくっていますが、3日も持ちません

どこからこの自信が来るんだろう?と思ってしまいますね。
こういう人に限って、生肉をそのまままな板にのせて
調理しているのでしょう。

同じような人が、国や地方自治体が測定する「放射能」は
信用ならない。
だから自分で測定するんだぁ。
といっておもちゃの測定器で測りまくったりするんでしょう。
おもちゃではきちんと測れていないことなどどうでもよく、
とにかく自分がやったことだけは信用する。
国や大企業は信用しない!!

それなりの信念をお持ちなんでしょうが、それだけに
こういう人は手に負えませんね。

で、くだんの先生。
思いきって言っちゃいます。

申し上げにくいことですが、あなたの台所がパン工場より汚いからです

パン工場並みの手洗いや服装や設備などを、
普通の家庭で実現することなんて、不可能です。

で、その質問者、その後どうなったんだろう?




p96
「遺伝子組み換え」がチョコッとだけ登場します。
(日経だから「遺伝子組み換え」です)

遺伝子組み換え食品が嫌いな人がよく、「私たちは、遺伝子組み換え食品には反対です。ですから遺伝子は食べません」「私たちは遺伝子を食べたことがありません」・・・

私も講演でこの話を使いますけど、改めて読むとネタっぽいですね。

この手の話をすると、天然と人工の違いとか、
「化学物質」はキケンなモノとの信仰とか、
まぁ、よく出てきます(私も何度も書いています)。

で、サラダの野菜やパスタの小麦粉だって化学物質でできていますよ、
という指摘を受けたあるレストランの経営者。

うちは、お客様の安全を願って、有機野菜を使った料理を提供しています。その野菜が化学物質でできているなんて・・・」 絶句!!

これはもっとネタっぽいですね。
でも、こんな人いそう。

使わしてもらいます。




p98
水も空気も塩も毒性がある

この話もおもしろいですから、私も本に書きましたけど、
この話で、

塩も摂らないと、やはり人間は生きていくことができません。とはいえ、摂り過ぎると高血圧症になりますし・・・

ここはちょっとマズイのでは。
高血圧症になっている人に減塩が必要なのは確かですが、
塩の摂りすぎが高血圧症の原因というのは、ちょっと言い過ぎでしょう。

ともあれ、
常識を疑うという、まっとうな科学的な態度をとるには
どのように考えたらいいかという訓練になり、タメになる本です。

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