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zoom RSS あなたの安心/遺伝子組み換え食品って何?(朝日新聞朝刊・生活面) その2

<<   作成日時 : 2009/11/25 01:44   >>

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GM技術とは、ある生物の遺伝子に別の生物の遺伝子を入れ込むことだ。
断言しています。
やってくれました、朝日新聞。さすがです。
期待に応えてくれるところがウレシい。

朝日新聞で長期連載されているシリーズ「あなたの安心」。
「遺伝子組み換え食品って何?」が始まっています。
全5回。
本日、第4回、明日終わる予定です。
画像

第1回、第2回については、次のエントリーで触れました。
○あなたの安心/遺伝子組み換え食品って何?(朝日新聞朝刊・生活面)
 http://yoshibero.at.webry.info/200911/article_43.html

今回は第3回と第4回の感想です。

参考:
○テーマ「遺伝子組換え」の記事
 http://yoshibero.at.webry.info/theme/50d24de1d2.html
○テーマ「くみかえの法則」の記事
 http://yoshibero.at.webry.info/theme/a34edcc9ad.html
○テーマ「不分別」の記事
 http://yoshibero.at.webry.info/theme/fc41e1c49d.html




○第4回(11月24日)
今月の毎日新聞の連載もひどかったですが、
○毎日新聞の連載 食卓どこへ:遺伝子組み換え
 http://yoshibero.at.webry.info/200911/article_23.html
○毎日新聞の連載 食卓どこへ:遺伝子組み換え その2
 http://yoshibero.at.webry.info/200911/article_24.html
○毎日新聞の連載 食卓どこへ:遺伝子組み換え その3 増補
 http://yoshibero.at.webry.info/200911/article_27.html

さすがに朝日新聞です。
こんなにストレートに書いてくれるとは思わなかった。

第4回で遺伝子組換え技術の説明をしています。

GM技術とは、ある生物の遺伝子に別の生物の遺伝子を入れ込むことだ。


図のなかの説明では

病気に強い遺伝子をとりだして
改良したい作物に入れる

となっています。




講演や授業で遺伝子組換え作物について説明するとき、
遺伝子組換え技術を理解するには、
「ゲノム」と「遺伝子」の違いを理解することが不可欠で
新聞報道からではそれが無理だとの流れで話します。

○中四国農政局シンポジウムのその後
 http://yoshibero.at.webry.info/200808/article_3.html
○新聞に見られる「遺伝子くみかえの法則」
 http://yoshibero.at.webry.info/200808/article_6.html
○「カリブロ」と「やりがい君」
 http://yoshibero.at.webry.info/200905/article_2.html


そのとき、ネタにするのは、

ある生物の遺伝子に別の生物の遺伝子を組み込む

という説明で、これが不安の根源だと睨んでいます。
新聞や書籍などでよく見かけます。


この説には結構自信を持っていて、

種の壁を越えている
全く新しい種を生み出す
フランケンシュタイン技術


といった批判をする人たちの誤解の元が

GM技術とは、ある生物の遺伝子に別の生物の遺伝子を入れ込むことだ。

だと分析しています。



「遺伝子くみかえの法則」とリンクさせるなら、
○テーマ「くみかえの法則」の記事
 http://yoshibero.at.webry.info/theme/a34edcc9ad.html

遺伝子組換え技術とは
「ある生物の遺伝子に別の生物の遺伝子を組み込むことである」

遺伝子組換え技術とは
「ある生物のゲノムに別の生物の遺伝子を組み込むことである」

と言えそうです。


実際に栽培されていて市販されている遺伝子組換え作物は
「遺伝子組換え技術」でつくられており、
「遺伝子組換え技術」は使われていません。


「遺伝子組換え技術」を使うなら
種の壁を越えている
全く新しい種を生み出す
フランケンシュタイン技術
ってことになるでしょうが、

「遺伝子組換え技術」を使うなら
種の壁を越えているのは遺伝子だけ
新しい種はできない
フランケンシュタイン技術ではない
ということになります。

この違いがわからない限り、この問題は進展しないと思います。



遺伝子組換え反対
と唱えておられる方々は、実際には
「遺伝子組換え技術」に反対しておられるのであり、
「遺伝子組換え技術」は知らないか意図的にないモノと
見なしているかなのでしょう。

幻の「遺伝子組換え技術」に反対しておられるだけです。


そう考えれば、この問題はスッキリします。


この朝日新聞の連載も前の毎日新聞の連載も
登場するのは「遺伝子組換え技術」であり、
ホンモノの「遺伝子組換え技術」は登場しないと
考えることもできます。


前回取り上げたように、
連載第1回で群馬県のアンケート結果が紹介されています。


1位「科学的根拠に疑問」
2位「情報提供が不十分」
3位「自分自身の知識不足」


1位の「科学的根拠に疑問」
と思っている圧倒的多数の人が漠然と認識しているのは
おそらく「遺伝子組換え技術」のことだと思います。

2位の「情報提供が不十分」
というのもとりあえず一理あるのですが、
お役所や科学者などが提供する「遺伝子組換え技術」が
あまり広まっておらず、
声のデカイ、マスコミなどの「遺伝子組換え技術」ばかりが
広まっているのが問題でしょう。

3位の「自分自身の知識不足」は
どんな分野でもいかんともしがたいのですが、
是非とも2位のように「情報提供が不十分」というのではなく、
膨大すぎるほど詳細極まる「遺伝子組換え技術」の情報を
収集していただき、
1位の「科学的根拠に疑問」といった認識を改めてもらいたいものです。


そのためにも、
新聞はいつまでも「遺伝子組換え技術」を伝えるのではなく、
早く「遺伝子組換え技術」に切り替え、
正しい情報を発信してほしいものです。


同じ日の朝日新聞社説の一つはダーウィンの話で
進化論150年 ヒトの未来を見つめ直す」です。

その中の

ヒトとチンパンジーの遺伝子の違いは1.2%という最新研究

という表現も、正確さを欠いています。


このノリで、例えば、

ヒトの遺伝子をチンパンジーの遺伝子に組みこむ

なんて表現すると、
ヒトとチンパンジーの遺伝子は98.8%同じだけど、
ヒトとチンパンジーは明らかに違う種だから、
こんなことすると、ヒトとチンパンジーのハイブリッド、キメラ、交雑種
ができてしまう、と勘違いする人が出てくるでしょう。

種を超えていて、
これまで存在したことがない全く新しい種が誕生するので、
こんなフランケンシュタイン技術は自然の摂理に反していて云々
という話につながるわけです。

この誤解は「遺伝子」の誤用が原因ですね。




○第3回(11月23日)
表示制度の説明です。

第2回の最後、
GM食品を避けたいと表示に注意を払っていても、現実には「GMゼロの生活」は自給自足でもしない限り、難しい。なぜだろう?それはまた明日に。

の答えなのですが、
根っこが「遺伝子組換え技術」ですから、
頭から危険なモノとの認識で書かれています。


確かに「遺伝子組換え技術」で作られた作物なら
危険なモノになるでしょう。
私だって食べたくありません。
きちんと表示して、選択できるようにして欲しいです。

しかし、そんな技術は使われていませんから、
幻が前提の記事に意味がありません。



今回のエントリーのテーマは
何度もこのブログで書いてきたことでくどいと思われるでしょうが、
新聞などが相変わらず同じ間違いを犯していますので、
こちらもしつこく書いていきます。


明日の第5回、どのようにまとめてくれるのか、楽しみです。

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