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zoom RSS 遺伝子組換え技術はルィセンコ学説並みのニセ科学らしい

<<   作成日時 : 2009/10/22 23:23   >>

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反ダーウィンの説の一つとして、獲得形質の遺伝というのがあります。
これに絡んで、前世紀前半にルィセンコ論争というのがありました。
ニセ科学関連や反ダーウィン関連の本を読んでいると
(おもしろいので集めている)、ルィセンコがやたら出てきます。
最近、題名にルィセンコが入っている本が出ました。
小冊子です。
ルィセンコの意外な面もみられ、楽しく読ませていただきました。

ロスクートフ著、山田実訳
食を満たせ バビロフとルィセンコの遺伝学論争と植物遺伝資源
未知谷
\1,470
2009年10月10日初版
初版

食を満たせ―バビロフとルィセンコの遺伝学論争と植物遺伝資源
未知谷
イーゴリ・G. ロスクートフ

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本書は「バビロフとその研究所」という本の第六章だけの訳です。
ですから、80ページ足らずしかなく、
大きな字で行間も広い本なので、簡単に読めます。
これで1575円は高いかなと思いましたが、
意外なところに収穫がありました。


著者はバビロフ研の方で、
バビロフの立場からルィセンコを論じています。

関係者の書簡を中心に臨場感あふれる物語になっています。
ソ連で、ルィセンコ学説がなぜ受け入れられるようになったのか、
この物語からはうかがい知ることはできないのがちょっと残念。
訳されていないところに書いてあるのかも。

訳者が本文中に何度も割り込んでくるので、ちょっと煩わしい。




本文はともかくとして、訳者による「はじめに」の部分が???

ルィセンコ論争のようなことは単なる歴史上の出来事ではなく、
現在も、将来も起こりえると警告しておられます。
歴史の出来事として済ませるのではなく、
十分に検証すべきだと説いておられます。

で、その危険性というか、その例というか、

程度の差あるいは性質の違いこそあれ、ソビエト時代のルィセンコ問題を振り返って見直し、十分検証するべきこととする必要があるように思う

とする、今起こっている問題として、2例あげておられます。

1.ある種の微生物の混合物がすべての生物現象の制御に有効であるとする人がいたり

これだけです。
具体的にこれが何に該当するのか書かれていません。
EMのことかなぁ?
なんではっきり書かないんだろう?

2.従来の遺伝あるいは育種の手法とはまったく異にするものを含むにもかかわらず「組換え体の操作技術は、従来の育種の手法と本質的に同一」として、遺伝学あるいは育種学上の検証を先行させずに組換え体の利用を推進してきたこと

訳者は育種にかかわってこられた方のようなので、
このような物言いになったのかもしれません。

本質的に同一」というのは、とらえ方の違いでしょう。

「組換え体の操作技術」以外の育種と比べると、
植物をゲノムレベルで見れば、
「本質的に同一」とも「本質的に異なる」とも言えます。

どのレベルで何を見るかの見解の違いでしょう。

遺伝子組換え技術を攻撃する本をたくさん読んできましたが、
ルイセンコ学説並とする説は初めて読みました。
常温核融合並みでもあるらしい。
すごいです。
遺伝子組換え技術はいつの間にかとんでもないことになってます。

この点で、意外なところに収穫がある本でした。


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