やさしいバイオテクノロジー

アクセスカウンタ

zoom RSS コラーゲン入りの食べ物・飲み物 いろいろあるね その15

<<   作成日時 : 2009/06/16 01:54   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

(前期中間試験問題ネタの最後はコラーゲンです)
食べる・飲むコラーゲンを集めています。
今回は番外編です。
コラーゲンが入っているわけではありません。
コラーゲン合成に必要なアミノ酸が入っていると宣伝している商品です。

素顔アミノ
味の素株式会社
品名:清涼飲料水(ゼリー飲料)
内容量:250 g
標準栄養成分:100 gあたり
アミノ酸 0.6 g
 アルギニン 0.16 g ロイシン 0.14 g イソロイシン 0.11 g
 バリン 0.09 g プロリン 0.05 g
 アラニン 0.03 g グリシン 0.01 g
188円


「コラーゲンとなるプロリン配合」
「ヒアルロン酸&食物繊維入り」

画像


「コラーゲンのもととなる素顔アミノ類(アルギニン、BCAAやプロリンなど)を1,500 mg配合」
「ヒアルロン酸と食物繊維入り」
「美容をケアするあなたに。たっぷりサイズでおなかがいっぱいになれる、カロリーゼロのゼリードリンクです」

画像


人間のカラダの20%はアミノ酸。アミノ酸をきちんととって、カラダの基本をつくりましょう。毎日の健康は、素敵な笑顔から
画像




「コラーゲンとなるプロリン配合」
「人間のカラダの20%はアミノ酸」
内容量:250 g
標準栄養成分:100 gあたり
プロリン 0.05 g



人間のカラダの20%はアミノ酸
ということは、体重60 kg の場合 12 kg。
タンパク質のアミノ酸も含めてと言うことでしょう。

ヒトのタンパク質に占めるコラーゲンの割合は30%程度と言われています。
ヒトのタンパク質に占めるプロリンの割合は知りません。
仮に5%だとすると、
(単純にタンパク質合成に使われるアミノ酸が20種だから)
コラーゲンに含まれるプロリンは何グラムでしょう。
1日に何グラムのコラーゲンが作り替えられるのでしょう?

プロリンは必須アミノ酸ではありませんので、
細胞内の代謝で合成されます。

この商品に含まれているプロリンは 0.125 g。

コラーゲン以外にもたくさんのタンパク質が合成されています。
この商品で摂ったプロリンが優先的にコラーゲン合成に
使われるわけではありません。

福岡伸一著「動的平衡」(p87〜)が正しいのなら、
「私たち人間は、一日に60グラムのタンパク質摂取を必要としている」
「私たちが食物を食べると、ここ(膵臓)からドクドクと消化酵素液が流れ出てくる。この量が半端ではないのだ。一日あたり実に60〜70グラム。つまり食べた食品タンパク質とほぼ同量か、それ以上の量の消化酵素が膵臓から消化管内に放出されているのである」


膵臓という限られた器官で消化酵素という特定の酵素(タンパク質)でも
これだけ1日に合成されています。
(プロリン5%が正しいとすると)
これだけで3グラムのプロリンが必要です。

くどいですが、プロリンは必須アミノ酸ではありませんので
細胞内の代謝で合成されます。

「コラーゲンとなるプロリン配合」
内容量:250 g
標準栄養成分:100 gあたり
プロリン 0.05 g


これにどれほどの意味があるのだろうか?




コラーゲンとプロリンの話題は
「やさしいバイオテクノロジー」のコラム(p82)にも書いてあります。
コラーゲンに美肌効果がある?
「素顔アミノ」のような商品をこのコラムで取り上げています。




他の主な参考エントリー
随分しつこく書いています
・コラーゲンに含まれるヒドロキシプロリン
 http://yoshibero.at.webry.info/200803/article_2.html
・美容と健康 コラーゲン配合サプリメントと化粧品
 http://yoshibero.at.webry.info/200607/article_3.html
・ミラクル・エンザイム説とコラーゲン 美容と健康はこれでゲットだ
 http://yoshibero.at.webry.info/200702/article_4.html
・必須アミノ酸 不可欠アミノ酸 あめふりひといろばす 健康食品のアミノ酸
 http://yoshibero.at.webry.info/200706/article_21.html





少し補足します。

細胞内で合成される「タンパク質
食品中に含まれる「たんぱく質
これらをきちんと分けて考えるようにしましょう。

タンパク質がある構造をとることで、ある機能を発揮します。
タンパク質の構造はそのアミノ酸配列でほぼ決まります。
そのアミノ酸配列を決めているのが遺伝子です。

ヒトゲノムには2万数千の遺伝子があります。
ヒトの体は60兆個の細胞からなると言われています。
ほぼすべての細胞に同じ遺伝子セットが含まれています。
つまり、1つの細胞には2万数千対の遺伝子があり、
細胞はその遺伝子からタンパク質を作ることができます。



ヒトが必要とするタンパク質は、基本的にはすべて
細胞内で合成されます。

ヒトを構成するタンパク質はおそらく十万種類あります。
必要なタンパク質は、細胞内にある遺伝子の情報にしたがって
細胞自身が合成しています。
その結果できたのが先の十万のタンパク質です。
そのタンパク質合成に食べたたんぱく質から消化によってできた
必須アミノ酸の一部が使われます。
そのことから、たんぱく質を摂取することは重要です。

ヒトを構成するコラーゲンの量は多いですけど種類もたくさんあります。
たくさんあると言っても、ヒトを構成するタンパク質全体から見たら、
コラーゲンの種類は極一部に過ぎません。
コラーゲン以外の十万種類のタンパク質もコラーゲンと同様、
細胞の中でアミノ酸を一つ一つくっつけることで合成されます。
必要なときに必要な種類を必要な量だけつくり、
いらなくなったら細胞内ですみやかに分解される
という巧妙な調節を受けています。

食べたコラーゲン(たんぱく質)のアミノ酸には
かつてコラーゲンであったという印がついているわけではありません。
コラーゲンをたくさん食べても、
そのコラーゲンから消化によってできたアミノ酸が優先的に
細胞内でのコラーゲン(タンパク質)合成に使われるわけではありません。

宣伝のように、
食べるコラーゲンがコラーゲン再生に必要な栄養素なのであれば、
商品の成分が優先的に使われる必要があります。

しかし、タンパク質を合成しようとしている細胞は、
コラーゲン由来だろうと、
圧倒的多数の他のタンパク質由来だろうと、
細胞内で代謝で合成したのもであろうと、
アミノ酸を区別することはできません。

頬の皮膚をプリプリにしたいからコラーゲンやプロリンを食べたとしても、
その食べたコラーゲンやプロリンは頬へ行けばいいことを
知っているわけではありません。

もし効果があるというのなら、痕跡程度食べたコラーゲンやプロリンが
目的の頬へ行くことをあらかじめ知っている必要があります。

#もっともコラーゲンが現場に行くルートはありませんし、
#たとえ現場へ行ったとしても機能してくれません。


年齢とともにコラーゲンが不足しがちになる。
だから、コラーゲンやコラーゲンの材料をを摂取するとよい。
一見わかりやすいことから、瞞されてしまいます。


注目している物質が重要で大きく見せたくなる気持ちはわかりますが、
ここは冷静に考えましょう。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

関連リンク集

コラーゲン入りの食べ物・飲み物 いろいろあるね その15 やさしいバイオテクノロジー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる