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zoom RSS 「天使と悪魔」と「パンドラの匣」

<<   作成日時 : 2009/05/17 03:32   >>

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「天使と悪魔」、みてきました。
前作の「ダ・ヴィンチ・コード」と同様、原作を読んでからみました。
前作は、いろいろ詰め込みすぎで、ごちゃごちゃしていて、
原作以上の感動が無く、ガッカリ、でしがが、今回は、、、

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前売り券のおまけ。
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4個揃わないと、完成しないらしい。
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ダン・ブラウンの映画二作とも宗教が絡んでいます。
今回作は「科学」もテーマになっています。
ということで、むりやりですが、このブログで取り上げることにしましょう。


メイキングの本によれば、
大がかりなセットを作ったそうで、
お金がかかっていることはよく分かります。
確かに、前作で思いっきりイエスを冒涜しましたから、
その本家本元で撮影するなどもってのほかでしょう。
仕方なく、というか、はじめから大がかりなセットを作って、
その中の撮影とCGで合成されたそうです。
ロケはあまりないそうです。

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しかし、スタッフの誰も見たことのない建物や書物(ガリレオ作?)を
想像だけで作り、これだけの作品にしたというのは、確かにスゴイ。

この点、現地でロケして撮影された前作とは大きく異なります。





笑うツボが何カ所かあり、素直に楽しめました。
原作の順序とは違って、
「ダ・ヴィンチ・コード」事件の次に「天使と悪魔」事件ということで、、、

原作からの足し算引き算がうまくいっていて、全体のまとまりもよかった。

ただ、少し不満が。

科学と宗教
といえば、一応、対立していることになっています。
確かに取り上げ方によっては対立しているでしょうが、
両者とも一筋縄でいかない多様な考えがありますから、
対立していると言えば対立しているし、
そうでないと言えばそうでない。

作品にあるように、
どうして科学が宗教を憎まねばならないのか、
あるいは、反対に宗教が科学に敵対しなければならないのか、
そのへんがよく分かりません。

もちろん、両立するのは無理でしょうけど、
お互いに憎み合わなければならない
殺し合わないと気が済まないという感覚は、
どうもピンと来ません。


反物質・ビッグバン と 天地創造

この対立軸もよく分からない。
なんで、そんなに憎しみ合わないといけないの?



「科学と宗教」と言えば、私にとって一番に思い浮かぶのは、

進化学と創造説

米国では教育や普通の生活にも影響して、大変根が深いでしょうが、
それ以外の国では以外と冷めているのでは?

「サイリジョン」とかいう怪しい本も読みました。
科学と宗教を融合させた造語ですけど、
これはこれで、おもしろい「と」でした。





「科学と宗教」と言えば、太宰治も思い浮かびます。
今年2009年は生誕100年ということからか、
書店で太宰治が溢れています。
便乗本もいっぱい出ているようです。


人並みに私も「太宰はしか」にかかり、中学生から高校生にかけ
文庫本で買える本や図書館の本を一通り読みました。

大学生になってからは、太宰にまつわるいろんな本を集め、
筑摩の全集も買い、
金木の斜陽館にまで行ってきました。
三鷹には行ったことがありません。


一番くり返し読んだ作品が

「パンドラの匣」

今年2009年秋、上映されるそうです。
ガッカリ、にならなければいいのですが、、、



「パンドラの匣」を最初に読んだのは新潮文庫版です。
旧仮名遣いの方が雰囲気が出ますので、
以下、その後購入した全集から引用します。

筑摩全集類聚太宰治全集第八巻
1983年01月30日類聚版第5刷
p99

(書店にある新潮文庫の「パンドラの匣」ならp350)


「嵐の燈火」と題するシーンで、作中の「越後獅子」の言葉として、

「眞理を追究して闘つた天才たちは、ことごとく自由思想家だと言へる。わしなんかは、自由思想の本家本元は、キリストだとさへ考へてゐる」

「科學でさへ、それと無関係ではないのだ。科學の基礎をなすものは、物理界に於いても、化學界に於いても、すべて假説だ。肉眼で見とどける事の出來ない假説から出発してゐる。この假説を信仰することから、すべての科學が發生するのだ。」


なんで、「天使と悪魔」の話題に太宰が出てきたかというと、
これを引用したかったから。

秋に公開される映画で「嵐の燈火」のシーンはあるんだろうか。
自分なら、ここをクライマックスにするけどね。


「日本人は、西洋の哲學、科學を研究するよりさきに、まづ、聖書一巻の研究をしなければならぬ筈だつたのだ。」

「日本が聖書の研究もせずに、ただやたらに西洋文明の表面だけを勉強したところに、日本の大敗北の眞因があつたと思ふ。」


青臭い高校生が、
中学生の時に美術の先生にもらった聖書をあわてて真剣に読み始め、
「天皇陛下萬歳!」と叫んだのはいうまでもない。




ちなみに、「パンドラの匣」は引用書籍の「解題」によると、
太宰による戦後第一作で唯一完結した新聞連載小説だそうです。
昭和20年10月から翌年1月までの連載だそうです。

太宰作品の楽しみは、小説の最後の文章です。

この道は、どこへつづいてゐるのか。それは、伸びて行く植物の蔓に聞いたはうがよい。蔓は答へるだらう。
「私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が當るやうです。」


「人間失格」や「斜陽」を先に読んでいたので、この小説にはホントに仰天した。
敗戦直後の日本だというのに!

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