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zoom RSS 別冊宝島「無農薬野菜、有機栽培農作物が安全でおいしいは神話にすぎない」の記事

<<   作成日時 : 2009/05/16 02:11   >>

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無農薬野菜の害を何度か話題にしています。
この前の講演でも少しお話ししました。
http://www.ffcci.jp/files/8441092261551323.pdf
「美味しんぼ」と「コンシェルジュ」の比較を話題にし、
さらに、
「やさしいバイオテクノロジー」p153の図下半分と
154-155のコラム「天然なら安全、人工なら危険か?」
を取り上げました。




新しい仲間です。
画像


別冊宝島1622
日本人だけ騙される「健康・ダイエット」の落とし穴
宝島社
\780
2009年05月16日発


別冊宝島らしく、常識を覆すおもしろい話題満載です。

その中の p70 に

「無農薬野菜、有機栽培農作物が安全でおいしいは神話にすぎない」
というタイトルの 日高あつ子氏の記事が載っています。

二つのポイントが載っています。
1.天然の農薬、天然アレルギー物質は強烈
2.英の見解は「有機=より安全なわけではない」


それぞれに対して、詳しいデータも含めてわかりやすく紹介されています。
この記事のネタ本が2007年4月刊の本らしいとわかってしまいますが、
くり返し書くのはいいことでしょう。



<その1>
エイムズ博士の天然農薬の話も登場します。
文献は引用されていませんが、
Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 87, 7777-7781 (1990).
Ames, B. N., Profet, M., Gold, L. S., Dietary pesticides (99.99% all natural).
ですね。
ちょっと古いですが。

私もこの論文はおもしろいので授業で使っています。
記事にもしました。
○「がんは8割防げる」を読んで 意図的に都合の悪いデータを隠すことと証拠なしに発ガン性を決めつけること
http://yoshibero.at.webry.info/200706/article_2.html
など

「アメリカ人の食事に含まれる農薬物質の99.99%が、天然農薬」


<その2>
近畿大学の森山博士のデータで、
「無農薬リンゴから、農薬栽培リンゴの2〜5倍のアレルギー物質を検出」の話題。
これも有名な話で、元論文がどうもわからないのですが、
かなり細かいデータなどがWebに散乱しています。


<その3>
米国の例
「有機野菜の微生物汚染リスクも指摘されている」

この話題に関しては、以前取り上げた
「本当は危ない有機野菜」(徳間書店)が興味深い。


<その4>
英国食品基準庁 2003年
「有機栽培農作物が通常栽培農作物に比べてより安全、より栄養があるという科学的な証拠は、現時点ではない」

日本の農水省でも同様のデータを集めているようですので(某局長)、
食品安全委員会あたりがもっともっと情報発信してもいいですね。


<その5>
日経レストラン誌による味比べテスト
『「通常栽培の野菜の方がおいしい」という結果が出たことがある』

これも、Webで読めますね。









気になるのはこれと正反対の本、
たとえば、リンゴだと上の<その2>にもあるように、
無農薬では全くといっていいほど栽培できません。

しかし、無農薬で肥料や堆肥さえ使わない「自然栽培」にこだわり
それを実践する方もいらっしゃいます。

たとえば
「自然栽培ひとすじに」(創森社)

これはこれで頭が下がる努力をされているのですが、
(実際には実践者じゃなくて、その夫人がほとんどの肉体労働をされているらしい)
(この夫人には本当に頭が下がります)
そもそも、その前提である、なぜ無農薬でないといけないのか
その辺の話は全く見えてきません。
単に、無農薬ならいいだろうと言う信仰しか見えてきません。

そこで、困難なリンゴの無農薬に挑戦されるわけですが、
もちろん、夫人に頼りきってですけど、
一応、「成功」します。

しかし、自然栽培が成功した場合、
その品種自身の有害性の増加が非常に気になります。
リンゴに限らず、他の野菜でも自家採種をすすめておられます。
そうすれば、無農薬に耐えられる種を自家採種するわけですから、
天然農薬が多くなった種を人為選択している可能性が高いわけです。

もともと、普通の野菜を食べることで、人工農薬の1万倍の天然農薬を摂取しています。


「自然栽培は虫の害が少ない」

当然でしょう。
その理由は、おそらく天然農薬が増えたからでしょう。


無農薬を実践しても、最初はうまくいかない。

それはそうでしょう。
天然農薬が少なくなるように品種改良された品種を
いきなり無農薬で栽培してもうまくいきません。
でも、何年も根気よく自家採種を続けていくとうまく栽培できるようになる。
これは、栽培方法が改善されたと言うより、
やはり、人為淘汰で、無農薬に耐えられる、
植物自身が生体防御物質を作るようになった品種に変わったからでしょう。
いったんこのような品種が出来れば、
以降、無農薬でも栽培しやすくなるでしょう。

これで、人間にとって安全性が高まったかどうかはわかりません。


「原産種の環境に合わせて栽培すべきだ」

これも危険な思想です。
野生種は自然選択により生き残った種です。
自分自身の力で生きのびてきた種です。
その環境に耐えられなかったものは滅ぶしかありません。

人の手を借りずに育つ天然品種、野生種と
人の手によって天然農薬が少なくなるように改良され、
その結果、人の手を借りないと育たない品種と比べ、
とちらが人にとってより安全性が高いのか、
考える必要があるでしょう。


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内 容 ニックネーム/日時
様々な意見があるようですが、無農薬野菜がおいしいのは神話というのはおかしいと思います。だって神話って自分じゃ事実確認ができないことを指すものでしょ?安全性についてそれをいうのはわかりますけどおいしいかどうかなんて自分で食べ比べてみればわかるじゃないですか。私はスーパーで売ってる農薬使ってる野菜と田舎のおじいちゃんの畑で穫れた無農薬の野菜、どっちがおいしいかといわれたら後方ですね。甘さ、味の濃さ、比べ物になりません。多くの人はそうなんじゃないですか。前者のほうがおいしいという人に今のところ会ったことありません。
〜〜は神話というのにおいしさという主観的かつ自分で確認できる要素を含めるのは変です。
それに記事内にある参考文献、政府側寄りのものが多いですね。国としては低コストで大量生産を行なう企業や団体を支持するのが得策と思ってるでしょうから、自然とこういう内容になるでしょうね。いまだに一日一杯の牛乳を幼稚園児に飲ませている国ですから。
ベジー
2010/04/15 14:02
味なんてものは先入観で簡単にかわりますよ
無農薬有機栽培ならば美味しいと思っているならば尚更ね
そもそも美味しさの定義が決まっておらず、個人の好みのみで決まってる時点で馬鹿馬鹿しい話ですけどね
結局、無農薬だろうが農薬栽培だろうが好きに選択して食べればいいと思うんですけどね
選択できることの素晴らしさをわかってない消費者が多いのは悲しいです
ねこみみ
2010/05/14 22:02
何か話しが時間的に狭い範囲に限定され過ぎてる気がします。化学的な農薬が登場するのが19世紀に入ってから、それ以前は農薬と言っても気休め程度の代物だったそうです。見方を変えれば好むと好まざるとに関わらず、人類は一万年も事実上無農薬農法で生きてきた訳で、この間の人為的淘汰やその結果の天然農薬が如何程のものだったのか? なぜそのような作物を根幹にして文明を築き人口を増やせたのか? 過去のものとここで話題なっている天然農薬と違うのか否か? 専門家に伺いたい。
尚この記事のライター日高あつ子氏はJAの米ライフ紙の編集長をしていた方だと思います。
ハテネ
2012/06/28 14:38

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