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zoom RSS ヒトのコラーゲンは食したコラーゲン由来のコラーゲンペプチドの再構築で合成される

<<   作成日時 : 2009/03/12 02:18   >>

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コラーゲンを食べたり飲んだりすることにこだわっています。
コラーゲン入りの食べ物・飲み物 いろいろあるね
コラーゲン入りの食べ物・飲み物 いろいろあるね その2
コラーゲンいろいろ 通販篇 その1
今回はある本の話題です。
食べたコラーゲンがどうしてヒトのコラーゲン合成に有効なのか、
その説明に成功?している本です。




平成4年の発行で、ちょっと古い本です。
最近、ブックオフで買いました。
著者は当時「生物農業研究所客員研究員」だったそうです。

コラーゲンが健康食品だと主張する人にとって、あるいは
コラーゲンを食べるとお肌ピチピチになるといいたい人にとって、
食べたコラーゲンが食べたヒトのコラーゲン合成に有効である
という説明が難しいらしく、四苦八苦しておられます。

何も考えずに、
足りないんだから補えばいいんだとか
食べたらそのまま効くんだとする
乱暴な考えもありますけど。


コラーゲンを食べたって、
分解されて吸収されたり排泄されたりするだけで、
特にコラーゲン合成が高まるわけじゃないんだから
意味ないだろう

という正論に対抗する説として、

コラーゲンのアミノ酸にはコラーゲン用だという印があって、
コラーゲンを食べると、ちゃんとコラーゲン合成が高まる
という話を以前書きました。

本書の著者は、それ以上に説得力がある
おもしろい説を唱えておられます。



この本では
豚皮由来コラーゲン食
にこだわっています。

第1章、第2章
他の健康食品本と同じように、とりあえず主役の説明です。
コラーゲンにどんなはたらきがあるのか説明しています。

酵素もホルモンも赤血球もたんぱく質の一種であって、コラーゲンはそのうちの一つに当たる

う〜ん。
あまり細かいことにはこだわらないようにしましょう。

その後も、う〜ん、の連続。

突っ込むのはやめにし、
早く核心に迫ることにしましょう。

とにかく、コラーゲンは生命活動にとってなくてはならない分子だ、
ということがわかるだけにしておきます。


第3章
コラーゲンは免疫力を高める
ガンを予防する豚皮由来コラーゲン

この辺から、「免疫力」が登場することからもわかるように、
さらに怪しくなります。

突っ込みどころが多すぎます。
が、第4章も含めスルーします。



第5章
コラーゲンを分子レベルで説明すること
を主眼にしています。
本書の科学的?説明?の核心部分です。

コラーゲンを食べると、最終的にはアミン酸にまで分解され、
さらに、そのアミノ酸を使って、
各細胞では、遺伝子の指示したがって、コラーゲンその他の必要なたんぱく質が、改めて合成される
と解説しておられます。
このことから、とりあえず理解しておられるようにみえます。

ところが、この定説は間違っていると主張されます。

この考えは、もう古いのである
ことごとくアミノ酸にまで分解され尽くされるのではない
分解は必要最小限にとどめられ、分解する必要のないペプチドは、そのまま再利用されるらしい

確かに、これはパラダイムシフトですね。

どんな「再利用」かというと、、、
というか、どんなタンパク質合成を想像しておられるかというと、


ウシやブタのタンパク質を食べると、人間の胃腸や肝臓で
ペプチドにまで分解される。

ウシやブタのアミノ酸のつながる順番はヒトと比べて
数カ所違っているだけだ。

この数カ所違っているところを酵素で切って、
ヒト向きのアミノ酸配列につなぎかえる。

そうです。

簡単にまとめれば、
ブタコラーゲンとヒトコラーゲンはちょこっと構造が違う。
ブタコラーゲンを食べると、
この違うところをちょん切ってくれて、
ヒトコラーゲンに合うようにつなぎ替えてくれる。
だから、ブタコラーゲンを食べるとヒトコラーゲンがつくられる。

 #ヒトコラーゲンを食べるわけにはいきませんからね。


以上で、コラーゲンがからだの中でどのように吸収され、どのように再合成されるか−−−その仕組みがわかったと思う

なるべくわかりやすく引用しましたが、
この人の考え方は単純でよくわかりますね。

タンパク質合成における転写や翻訳など一切考えなくていいですし、
そもそも遺伝子の存在も無視できます。
ゲノムや遺伝子やDNAを考えなくてすみます。
ラクですね。

この考えなら、

コラーゲンを食べたって、
分解されて吸収されたり排泄されたりするだけで、
特にコラーゲン合成が高まるわけじゃないんだから
意味ないだろう
とか
食べたコラーゲンが、そのまま皮膚や関節へ
行くわけじゃないだろう
とか
分解されたコラーゲンペプチドにコラーゲンとしての
機能がないんだから分解したヤツを食べても意味ないだろう

という正論を退けることができます。
こんな手口があったのか。

この説は、同じ理由で、
ヒアルロン酸やコンドロイチンなどの高分子にも応用できますね。

さらに、なぜブタのコラーゲンががいいのかということも
「抗原性」という観点からも説明しておられます。

いやぁ、創造力豊かなヒトの考え方には関心します。
説得力があっておもしろいですね。



生理活性を持つペプチドがあるのは確かですし、
コラーゲンの分解物であるコラーゲンペプチド
(ジペプチドやトリペプチド)に
生理活性があると主張するグループがあるのも確かです。

だから、いいとこまで行っていたのですが、、、

しかし、コラーゲンを食べることによる効能の
分子レベルでの説明に失敗してしまいました。

残念ながら、タンパク質合成に
ペプチドがそのまま使われることはありません。

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