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zoom RSS フランケンシュタインと生命科学 関連本01

<<   作成日時 : 2008/10/26 03:39   >>

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最近、フランケンシュタインに関する本とDVDを集めています。
フランケンシュタインに関する記述をいろいろ読み、ちょっと気になることや授業のネタになることがありましたので、ちょっと高価でしたが、解説本やDVDをまとめて購入しました。
まだ集めている途中なので、どんどん増えてくハズです。

フランケンシュタイン関連 書籍 一覧
http://www2.biglobe.ne.jp/~ashida/kurekousen/frankensteinbooks.pdf

フランケンシュタイン関連 映画DVD 一覧
http://www2.biglobe.ne.jp/~ashida/kurekousen/frankensteinDVD.pdf

フランケンシュタイン関連 書籍と映画DVD リストと画像
http://www2.biglobe.ne.jp/~ashida/bioinfo/PP/PP-F.pdf




まずは、きっかけになったいくつかの本から

武田邦彦著
間違いだらけのエコ生活 「地球にやさしい」は本当か?
主婦と生活社
\1,050
2008年09月01日第1刷
初版


一見フランケンシュタインと関係なさそうな本ですが、巻末の参考文献欄に
メアリー著「フランケンシュタイン」
が載っています。
本文ではフランケンシュタインにふれられていません。

『「自分が生み出した環境破壊に、生み出した当人はどのように反応するか」というテーマが、著者の鋭い感性で表現されている。環境問題を深く考えるために優れた物語である』

とのこと。
本当かなぁ?

フランケンシュタインと環境破壊・環境問題と関係があったのか?
どうもちょっと違うような気がする。

他にも
オルテガ「大衆の反逆」
が推薦図書になっている。

西部邁の本を読んでいるとオルテガが盛んに出てくるので、気になって読みましたけど、オルテガが「環境問題の本質」と関係があったとは。
初耳だな。




上領達之著
「人間と遺伝子の話 生物と生化学の補習講義3」
(培風館)
\1,470
2008年03月03日初版
初版


3巻シリーズの第3巻。補講授業の形式で書かれた教科書。
「人間の尊厳と科学の進歩」の中に出てくる。

「フランケンシュタイン」の書き始めたころの作者は、まだ結婚していなかったので、シェリーという姓にこだわっています。

小説『フランケンシュタイン』を書きはじめたときのメアリの姓は、正式にはまだゴッドウィンです。なぜならその時期は、パーシー・シェリーとロンドンから駆け落ちして、あと三人の仲間とジュネーヴ郊外に長居をしていた頃だからです

でも、その半年後には結婚していますし、本格的に書いたのはその翌年でその年に完成し、出版はさらにその翌年です。

さらにいうと、「フランケンシュタイン」を書き始めたとする年の2年前には駆け落ちして不倫していますし、二人の子供もできています(一人はすぐに死亡、もう一人は3歳で死亡)。
不倫相手の、つまり後の夫の妻が自殺した3週間後に<正式に>結婚しています。


上記の「姓」の記述の後、小説「フランケンシュタイン」をうまくまとめています。

このあと、「科学者の後悔」というキーワードで、科学者の社会的な責任を問うています。
いわゆるフランケンシュタインはマッドサイエンティストの典型のようなものですので、その戒めを「人間の尊厳と科学の進歩」というタイトルでまとめておられます。




書き忘れましたが、小説「フランケンシュタイン」の作者は女性です。
映画「フランケンシュタイン」のイメージからして、厳つい男性の作かと思いがちですが、若い女性です。

しかも、古い!
なんと、200年近く前の作です。

作者のメアリー・シェリーは1797年生まれ。
小説を書き始めたのが1816年で、上記で触れましたように、その年末に結婚。
小説「フランケンシュタイン」は1817年に完成し、その出版は1818年です。
年齢を計算してみるとわかりますね。
恐ろしく若いじゃないですか!

唯一成人したメアリーの息子が準男爵の爵位を継承していますので、上流階級の女性であることは確かです。


1818年と言えばどんな年なのか

日本の明治維新が1868年ですから、それより50年前、江戸時代。
ナポレオンが失脚したのが1815年ですから、そのころですね。

フランケンシュタインは死体を寄せ集めた物体に生命の源を吹き込むことで人をつくりました。
残念ながら、その具体的な方法は書かれていません。
このあたりの事情は後々詳しく触れます。

化学の世界では、ラボアジエ、ドルトン、アボガドロなど活躍した後です。

パスツールはまだうまれていません(1822年生まれ)
「自然発生説の検討」を書いたのは1861年です。

1831年版の「フランケンシュタイン」のまえがきに、メアリー自身が次のように書いています。

生命原理の本質とは、また生命原理を発見し伝達することは可能かどうか、という問題があった。ダーウィン博士の実験のことが話題になった(ただしダーウィン博士が実際におこなったこと、あるいはおこなったとみずから述べたことをいうのではなく、ここでは、からがおこなったと当時世間で言われていたことという意味である)。博士はパーミセリの切れはしをガラスケースに保存しておいたところ、とうとう何か異常な方法によってそれがひとりでに動きだした。つまるところ、そんなふうにして生命があたえられるものではない。おそらく屍をよみがえらせることはできるだろう。ガルバーニ電流がその証拠を示している。たぶん生物の構成部分を組みたて繋ぎあわせて、生命の熱を吹きこむこともできるのではないだろうか


ここに出てくるダーウィン博士とはエラズマス・ダーウィンのことで、種の起原を書いたチャールズ・ダーウィンの祖父です。
(このエラズマス、偽書「東日流外三郡誌」の話題にも登場します。
偽書の登場人物がダーウィンの進化論を学んだと書いてあるのですが、まだ「種の起原」がでる前の話であることを突っ込まれ、やむを得ずエラズマスに教えてもらったのだという言い訳が有名です。
この話をブログに書く、と以前のエントリーで言いながら、まだまとめていない)


カルバーニは1780年にいわゆるガルバニ電池を発見しています。
最近の教科書には残酷だから載っていないのか知りませんが、切り取ったカエルの足がぴくっと動くという例のヤツです。
この辺の事情もおもしろいので、映画「フランケンシュタイン」(雷を利用して生命を吹き付ける)の話の時に書こうと思います。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
フランケンシュタインと環境問題を結びつけるとは驚きです。しかし人造人間をつくるという発想と現代の遺伝子組み換え、クローン技術などは繋がっているように思います。こういった自然に対して加工していこうという発想は現代の環境問題と同根かもしれませんね
f6
2008/11/01 21:18
え?フランケンシュタイン?って最初???でしたが、段々、関心を持たれた理由がわかりました。新発見楽しみにしてます。

http://www.biological-j.net/blog/
tani
2008/11/01 21:26

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