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<<   作成日時 : 2008/07/01 01:58   >>

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これまで述べてきた機能と構造論、モノとコト論が絶対正しいと言うつもりはありません。
しかし、この論法を使えば、一見科学では解決できそうにないこともある程度説明できそうで、意外と役に立ち、すっきりさせることもできそうだという話でした。
この流れでスピリチュアル関連のことを書くのはちょっと気が重いのですが、書き始めたらきりがないので、軽く行きます。


前回

「幽霊なり死後の世界なりが本当に存在し、輪廻転生や生まれ変わりがあるのだとしたら、心は脳の機能ではなく、単独で存在していないといけません」

と書きました。

体から分離できるといわれている心や魂の数は決まっているのでしょうか?
人が死ぬと魂が肉体から飛び出るらしい。
魂はリサイクルされ別の肉体に宿るらしい。
前の肉体の記憶を持ったままの場合と持たない場合があるらしい。

魂の数は有限なのでしょうか。
新しい魂は生まれることはないのでしょうか。
途中で魂が滅びることはないのでしょうか。

といった現世的な疑問が生じます。
あの世のことなので、現世の疑問など関係ないと言われればそれまでですけど。


普通の科学的思考でもって、今生きているヒトの意識や心について考察することはできるでしょう。

しかし、死後の世界や死後の生命?あるいは前世の記憶を持った生まれ変わりといった話題は、通俗の科学的思考で考えることはできそうにありません。
少なくともモノとコト論では説明できません。


スマナサーラ著
「仏教は心の科学」
(宝島社文庫・2008年06月19日第1刷)

を読んでいると、タイトルの通り、仏教は科学だとおっしゃいます。
書いてあることはずいぶん参考になるのですが、ここに出てくる「科学」は誰にでも当てはまること、といった考え方であって、通常の科学とは異なるようです。

この本にも書いてありますが、仏教が輪廻転生をとなえているかどうかは論争になっています。
たとえば、次の本とかも。

秋月龍a著
「誤解された仏教」
(講談社学術文庫・2006年09月10日第1刷)

それはともかくとして、宗教が生まれ変わりやあの世や死後の世界や守護霊などをあれこれいうのは別に問題にしません。
困るのは、それと科学との関係です。


テレビのゴールデンタイムに前世を言い当てたり死者と交信したりするオーラの番組があります。
その番組の最後に、次のような奇妙なテロップが出ます。

     「前世」や「守護霊」は
現在の科学で証明されたものではありません
人生をよりよく生きる、ひとつのヒントです


これは、いろいろな批判に対する是正措置なのでしょうが、逆に言えば、科学を悪用しているようにも見えます。
科学的でないことはわかってやってるよ、といって、無茶な話でも何でもあり、を免罪しているように見えます。



そこで、ちょっと軽い話題を。
生まれ変わりの回数についてです。

有史以来、平均して何回生まれ変わっているのか知りませんが、50回以上生まれ変わっている魂もあるらしい。
現世の人には守護霊や指導霊、その副など5体ぐらいの魂によるサポートがあるそうで、このサポート集団以外に、あの世にはソウルメイトなる5体ぐらいのグループもあるそうで、結構賑やかです。

この手の話を読んでいると、いったい何体の魂があるのか、魂は新たにわいて出るのか、地獄みたいなところへ行く以外魂が消滅することがあるのか、といった疑問が常にわいてきます。
ところが、そのへんの疑問に答えてくれる記述になかなか出会えません。

地球霊団以外のところにも魂の集団があるという話もあって、足りなくなるとそこから集団で補充されるという話ならありますけど。これで納得せよというのは、ちょっとねぇ。


いったい地球上に人の魂がいくらあって、今までいくらこの世に降りてきたのでしょうか。


クラークの「決定版2001年宇宙の旅」(ハヤカワ文庫・1993年・私が持っているのは2001年の14刷)の「まえがき」による、

今生きている人間ひとりひとりの背後には、三十人の幽霊が立っている。それが生者の死者に対する割合である。時のあけぼの以来、およそ一千億の人間が地球上に足跡を印した

とあります。
その根拠や、この「まえがき」がいつ書かれたのかわかりませんが、一千億という数字は興味深い。

現在の人口はibiblioによれば、68億人余りなので、今なら、
http://www.ibiblio.org/lunarbin/worldpop/

今生きている人間ひとりひとりの背後には、15人の幽霊が立っている

と言い直すことになります。
クラーク氏はおそらくキリスト教社会の人でしょうから、生まれ変わりの概念はないのでしょう。
死んだ人は皆「幽霊(これ、どんな単語の翻訳なのだろう?)」になるので、こんな計算になります。

(シンクロニシティってやつかな。先日、たまたま手に取った本のめくったページにこの話が載っていた)


ロンボルグ「環境危機をあおってはいけない」(文藝春秋・2003年)によると(p89)、
(ロンボルグの最近の本「地球と一緒に頭も冷やせ!」もめっちゃええわ。「人類よ、落ち着け!」)

時の始まり以来、地上に暮らした人が累計で何人いるかを逆算してやることができるのだ。結果は、五00億人から一000億人の間だ

ということです。
その出典もたどれるように巻末とWebサイトの連携で、具体的な文献に当たることができます。


これらのデータが正しいとすると、人の延べ魂数は多くて一千億体、少なくて五百億体ってことになります。

なんと、延べ魂数の7%〜14%の魂が現在この世に降りてきていることになります。
(以外と祖先の人数って少ないのね)


キリスト教社会なら簡単な話で終われますが、生まれ変わりがかかわってくると、計算がやっかいになります。

10体以上の魂が地上降りている1体の魂のサポートをし、現世の魂が平均10回目の輪廻転生しているのだとすると、うう〜ん、膨大な予備の魂が必要になりそうです。
いや、数、合うんかなぁ。

近いうちに人口が100億に達するだろうとの予測があります。
ますます霊界が賑やかになりそうですね。


生まれ変わりにかんして、「臨死体験」や「死後体験」や「死者の書」といった話題の本は恐ろしくたくさん出版されています。
その一部を読みましたが、どれも同じような話で、決定打というのに出会えません。


そんな中で、一番おもしろいなと思ったのが「幸福の科学」です。
これも、膨大な本が出版されています。
そのうち180冊ほどだけ手に入れて、再読したりチラ見したりしています。

科学的な話は出てこないのですが、物語としては非常におもしろい。

この世は三次元で、この世とは別に四〜十次元までの霊界であるそうです。
地球霊外なら、十一次元から十三次元もあるらしい。
実はこの世は仮の修行の場であって、四次元以上が実相だそうで、そこからその記憶をいったんなくして仮の世である三次元に降りてきて、いろいろ経験を積み、また帰って行くらしい。
この世での経験が四次元以上での位に影響するそうです。
この話も、高橋信次氏の焼き直しだとの批判がありますけど。


それはともかく、初期の著作には、霊界にいる偉い方との交信記録集があります。
教祖の先生は最高次元の九次元の住人でしたから、どなたとも交信可能なようです。
通常、下級霊は高級霊と交信できないらしい。

私が持っている霊言集はそのうちの66冊で、まだ手に入れていないと思っているのは5冊です。
ただし、何冊出版されているのか正確には知りません。
ときおり古書店で探していた貴重な霊言集が105円で手にはいることがあります。
まだ手に入れていない本(いずれも絶版)は古書店では高値で売られているので手が出ません。


俗人としての中川隆氏が、ホントのところ、魂や生まれ変わりについてどのように考えておられるのか、一度聞いてみたいものです。



あの世のひみつを教えてくれる本は他にもたくさんあります。

最近、明るい霊能者による「あの世にひみつ」を教えてくださる本を読みました。
Amazonのランキングを見ると、かなり売れているみたいです。

生まれてくるまでの過程を書いたところは、かなりグロテスクで、こんなことが実際におこっているのなら、この世を生きつづけるのはちょっと嫌だなぁ、と思ってしまうほど、グロイ話です。
こんな話を聞いて、それを信じ、この世を生き続けようと思う人がいるなんて、ちょっと信じられない、といった話が書いてあります。

このような話を除けば、つまり、筆者の体験を全部カットしてしまうと、残った記述、つまりあの世のひみつにかんする記述にオリジナリティが感じられませんでした。
どれもどこかで読んだ話だなぁと。

それは、真実なんだから同じコトが書いてあって当然だという見方もあるでしょうが、別の視点では、誰か書いたことを無意識の上でコピーしているともいえます。

いずれにしても、霊能者と名乗っている方以外、普通の人はあの世に行くことはできませんので、霊能者の方があの世のことを力説されても、それを証明することも体験することもできません。
ですから、よく、霊能者の言うことが正しいかは、死んでみたらわかるという話になってしまって、そのときになったら、本当のことがわかるというしくみになっています。


生まれ変わる前に自分でどんな修行をするか計画を立てるんだそうです。
そして、生まれ変わる瞬間に、それまでの記憶を一切消し、まっさらな状態でこの世で修行が始まるらしい。

この世で受けるどんな試練であっても、生まれる前からの計画済みのことであって、生まれる前に重荷を背負うことを選んだ上でこの世に生まれ変わったそうです。
その試練は、自分が自分に与えた問題集だそうで、試練を乗り越えることで成長の階段を一歩登ったことになるらしい。

どんな試練に出会っても、せっかくの成長の機会が与えられたのであり、進歩のしるしとして、感謝の気持ちで受け入れるように説いておられます。


ですから、説教するときは、

どのような過酷な試練であっても、それを感謝の気持ちで乗り越えろ、なぜなら、生まれる前に自分が立てた計画で、重荷を背負うことを選んだんだろう、不幸や挫折には重要な意味があるんだぞ、

という話になります。


なんだかなぁ。



幽霊を怖がり、怨霊に怯え、黄泉の国の実在を信じる。
これらを語るとき、見えないモノが見えるとよくいいますが、
見えないモノはやっぱりどうがんばっても見えないわけで、
実は、見えないコトをモノである脳が作っているに過ぎないはずです。
そのコトを誰かがモノ化して、あること無いこと見てきたような話をする。

水木大(おお)先生が民俗社会の「塗り壁」コトを妖怪キャラの「ヌリカベ」モノに変身させたように、
自称霊能者が脳が作り出したコトをモノであるかのごとく語り、あるいは騙ります。

水木サンの世界に害はありません。
でも、霊能者やエセ宗教家が語るお話は、、、どうでしょうか。


生きがいや宗教的安心を求めるのに、なんで、こんなにややこしいこと考えなあかんのやろな。
やっぱり死ぬんが怖いからかな。
どんな宗教でも何らかの形で死後の世界語ってるし。
スピリチュアルもオカルトも死に関わってるし。
いくら死の恐怖を逃れるためとはいえ、ちょっと凝りすぎやないか。


心は脳の機能と単純に割り切ったらええやん。
どうせ、あの世は自分の脳が作ったコトで、自分の脳の中にしかないんやし。



参考にした書籍は以下の蔵書リストの
http://www2.biglobe.ne.jp/~ashida/kurekousen/books.html

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分類 小分類
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社会 大川
社会 死輪廻
社会 江原
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などです。ありがとうございました。


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構造と機能 モノとコト2 心はどこにある?
構造と機能 モノとコト3 脳の機能が心?
構造と機能 モノとコト4 物質の「機能」ってどこにある?
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構造と機能 モノとコト6 妖怪キャラと怪異現象
構造と機能 モノとコト7 ニセ科学の論理
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「構造と機能 モノとコト」シリーズ、興味深く読ませていただきました。物事を切り刻んで、切り刻み尽くした結果、モノとコトが分離してしまった。で、再びモノとコトを統合しなおさなければ、われわれ自身を理解できなくなっている。今は、そんな状況なのかな、という感じがしています。
blogger0
2008/08/09 22:06
コメントどうもありがとうございます。
亀レスですみません。
量子における粒子と波動の話をモノとコトで説明できればおもしろいなと、少しずつ考えています。意識や死の意味がわかりそうです。
yoshi
2008/08/31 01:15

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