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zoom RSS お笑い天然信仰。天然ビタミンCとL-アスコルビン酸は違うものらしい(その2)

<<   作成日時 : 2008/04/09 23:46   >>

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中山茂大著「脱『偽装食品』紀行」(光文社)2008年3月刊
偽物ばやりの食品業界に業を煮やし、ホンモノを探す旅に出るという企画のおもしろい本です。タイトルの通りですね。
お笑い路線で書かれているので当たり前かもしれませんが、笑えます。
ここでは、次の天然信仰の章のみ取り上げます。
「レモン100個分のビタミンCって何だ?合成でない『天然ビタミンC』を取り尽くすことはできるのか?」

  似たような話題で次の二つのブログを書いています。
  ・ビタミンCとアスコルビン酸は異なる物質らしい
  ・「酵素 エンザイム」にからんだ健康情報7 番外「病気にならない生き方」などを読む2


大学で使う生化学の翻訳教科書の練習問題にも天然のビタミンCと化学合成されたL-アスコルビン酸は同じか違うかを問う問題が載っていたりしますので、洋の東西を問わず、天然信仰に篤い方はおられるようです。



さて、本書では、ホンモノの食品はいったいどこで食べられるのかという疑問から、ホンモノの食品を探し出し、実際に食べ、そのためにはどのくらい費用がかかるかをレポートしています。

著者によると、化学合成されたビタミンCは「ホンモノではない」そうです。言い切っています!
化学合成されたL-アスコルビン酸はビタミンCではないらしい。
どうやらレモンなどに含まれるビタミンCがホンモノらしい。

清涼飲料水などにレモン○個分のビタミンCとか書いてあるのは、化学合成のL-アスコルビン酸であってホンモノではない、と断じます。
偽物のビタミンCを入れておきながらホンモノらしく装うのはけしからんということらしい。


L-アスコルビン酸は天然ビタミンCではない、といいながらも、(L-アスコルビン酸と天然ビタミンCは)「組成はまったく同じだが、合成ビタミンCの方は有害な活性酸素を出すという指摘もある。つまり(L-アスコルビン酸は)ビタミンCとしては有効に機能するが、一方で身体に悪い作用を及ぼす可能性もあるわけだ」としています。

著者はL-アスコルビン酸と天然ビタミンCが同じ「組成」であることは理解しておられるらしい。
ただし、この「組成」がクセ者で、おそらく化学的な構造が同じだという意味だと思います。
もしそうだとすると、化学的な構造は同じなのに、一方は身体にとってよいがもう一方は身体にとって悪影響を及ぼすと考えていることになります。
その根拠は何なんだろう?

天然由来と化学合成品でまったく同じ構造でも、その由来が違うと働きが違うということは、生成過程で何らかの刻印が化合物に押され、それが身体にとって良かったり悪かったりする必要があります。

天然信仰の篤い方は、そのような刻印があるという信仰故、天然ならホンモノで安全という考えが何の躊躇もなく受け入れられるのでしょう。

  かの有名なミラクルエンザイム説にも同じ信仰がみられます。
  ・「酵素 エンザイム」にからんだ健康情報7 番外「病気にならない生き方」などを読む2

しかし、残念ながら、そんな刻印のような現象は確かめられていません。
そもそも天然ビタミンCとL-アスコルビン酸を区別して認識する機構は確認されていません。化学的構造が同じなのですから、当然ですね。


天然信仰の篤い著者はホンモノを求める旅に出ます。 といっても近所の八百屋ですが。。。
ホンモノを食べるためには果物を食べるしかないと決心します。
なぜなら、栄養素としてビタミンCは重要だけれども、天然でなければダメで、合成ビタミンCであるL-アスコルビン酸は栄養素にならないと断じているからです。

どこかで、1日に必要なビタミンCはレモン100個分だということを聞き、実際にレモン100個を購入し1日でレモン100個を消費するという無謀な計画を立てます。

まず、近所の八百屋でレモン100個を買ってきます。
そして、二日にわたり涙ぐましい努力をします。
その内容は本書を読んでの楽しみとして、結果的に、もちろん挫折します。


結論。
「レモン100個分の天然ビタミンを毎日摂取することは不可能である」
これは物理的にも経済的にも証明された!!

ホンモノは摂れない、ってことらしい。


笑ってはいけません。
いや、お笑い路線の本だから、素直に笑っていいのか。


レモン100個分のビタミンCを摂る代わりに実際にレモンを100個食べるという発想がなかなかよい。
普通なら、レモン100個から抽出、分画し、部分精製でもいいからビタミンC画分を取り出し、それを摂取することを考えるでしょうが、著者はいきなりレモン丸ごと100個を食べようと努力します。
もしかしたら、このような精製操作を経たものは、人工的な行程が加わるわけですから、天然ビタミンCではないと言い出すかもしれません。


本書には「低温殺菌牛乳」でもおもしろいことが書いてあります。後ほど取り上げます。


やさしいバイオテクノロジー 血液型や遺伝子組換え食品の真実を知る (サイエンス・アイ新書)
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アスコルビン酸は食品の酸化防止剤として使用されているようですが、商品としては「L−アスコルビン酸」と「アスコルビン酸K」というのがあるようです。食品の酸化防止機能の両者の違いはどうでしょうか如何?
イバラキのおじい
2009/10/23 12:20
持病の都合でビタミンC接種の必要があり
ポッカの業務用デカ瓶のを購入して飲んでた。
どうやらポッカに騙されていたらしいオイラ。

「くうううう、ポッカめ、どうしてやろうかシャーン」
すっぱい男
2015/12/08 23:21

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