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zoom RSS 食の安全と安心:素人はなぜ白衣のボタンを留めないのか?ニセ科学を堂々と報じるテレビのニュース番組

<<   作成日時 : 2007/07/08 01:39   >>

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映画やドラマを見ていると、白衣のボタンをきちんと留めている人はほとんど見あたりません。
アメリカのドラマを見ても同様なので、その影響なのかどうか知りませんが。
留めない方がかっこいいということなんでしょうか?
その意図がちょっと理解できません。動きづらいでしょうに。
機能的じゃないし、いろんな意味で危険だし。
実際にその役どころを、より本物に近い形で演じてみれば、そんな格好ではその役どころの行為を行うことができないことに簡単に気がつくはずなんだけどなぁ。
でも、所詮は偽物なのだから、これはいいでしょう。
2007年7月7日のTBS系列のブロードキャスターを見ているとおもしろいシーンに出会いました。
白衣のボタンを留めないレポーター氏が堂々とニセ科学を報じていました。

中国産食品の違法で危険な残留農薬などがテーマで、日本における検査態勢が問題になっていました。
その一部は、番組のレポーターが残留農薬などを検査する機関へ取材に行き、実際に検査している研究室に入って、検査の実態をレポートするという内容でした。
レポートの内容はともかくとして(というか、中途半端な内容で見るべきものは何もありませんでした:後述)、レポートの樣子がとてもおもしろかった。

ちゃんとしたまともな研究所でレポートしているわけですから、レポーター氏と一緒に写っている研究員たち全員がきちんと白衣を着ていました。
これは、まぁ、当たり前のことですが。

レポーター氏も一応白衣を着てレポートしています。
予想どおり、このレポーター氏、きちんとボタンを外したままでした。
かなり長い時間レポートしたんだと思います。いろんなシーンが映し出されていましたから。
レポーター氏は、少なくとも放映された中ですべてボタンを外したままでしたので、終始外していたのでしょう。
笑うに笑えないシーンです。

映画やドラマなら、偽物が偽物の役どころを単に演じているだけだからいいとしても、というか、はなから本物を再現することを放棄することでコスプレ衣装で演じて作られているからいいとして、このレポーター氏も所詮は偽物ですから、偽物らしいコスプレ衣装でいいともいえますが、すごく違和感のある絵面でした。

もしかしたら、このレポーター氏、このほうがかっこいいと勘違いしているのかもしれません。
勘違いもここまでくるとほほえましいで終わってもいいのですが、取材して違和感を持たなかったのでしょうかねぇ。
本物はきちんとした身なりをしているのに、映画やドラマに登場するコスプレ偽物研究員やドクターと取材対象が違うということに全く気がつかなかったんでしょうか。

この程度の観察眼の人がレポートしているんですから、取材がなおざりで、そのレポート内容が中途半端で、編集された後に放映された内容も中途半端になってしまったんでしょう。
中途半端だけでなく、検査率を大幅に上げろとか検査人員を大幅に増やせとか言う過激派にしか取材せず、全くの非科学的な提言しかしていません。
これは、BSE騒動の時に見られた全頭検査騒ぎと全く同じ構図で、全く学習していません。


同じ日に放映されたテレビ東京系の「ワールドビジネスサテライト」の「拡大追跡ファイル・食の安全と安心・食品リスクを考える」は、TBS版と比べてえらい内容の違いでした。

その中の上海で取材した「中国で何が起こっているのか」や、「中国産野菜VS日本の検査」ではかなり冷静に取材し、まとめられていました。
少なくとも中国の都会では日本以上に安全に対する意識が高く、検査態勢も整っていること、また、日本の検疫所で発見された全体の違反率に比べて中国産の違反率はむしろ低いこと、などが報じられていました。

その内容はともかくとして、TBS版のように、単に不安をあおるだけといった芸能ニュース並みの軽さとは違い、あまり紹介されることのないトピックスやデータが紹介されていました。

ここでもTBS版と全く同じ横浜の検疫所が取材され、その様子が放映されていましたが、残念ながらテレビ東京の取材氏は写らなかったので、どんな格好をしていたのかわかりませんでした。

テレビ東京版では、唐木氏による安全と安心にかんする適切な解説が加えられ、俗に言うニセ科学を短い時間でまとめておられました。
TBS版は、「法律違反イコール健康被害」という誤解を視聴者に植え付け、非現実な提言だけで終わってしまい、「法律違反イコール健康被害」というわかりやすいが、しかし、これは全く非科学的で根拠のない、不安をあおるだけにすぎないと報じたテレビ東京版とはずいぶん異なる内容でした。

TBS版は、レポーター氏のボタンを見るだけで、取材内容や編集内容のレベルがわかるという、そういうわかりやすい番組でした。

これもまぁ、一種のニセ科学ではないでしょうか。


・ニセ科学の生産 農林水産省監修のトンデモ本 その後
・「牛乳有害説」の根拠 デスク席 (毎日新聞社・2007年06月21日)の記事について
・天然なら安全か 木酢液を例にして 無農薬栽培の危険性
・食糧と食料と食品の行く末 農薬や食品添加物をめると農業はどうなるんだろう
・ニセ科学の生産 農林水産省監修のトンデモ本

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