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zoom RSS ニセ科学の萌芽 朝日新聞の食品添加物特集「絶対安全ですね?」「100%の安全はありえません」

<<   作成日時 : 2007/04/21 01:19   >>

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表題は典型的な予定調和的問答ですよね。答を見越した典型的な問答です。
でも、もし、万一、記者が本気でこの疑問点を聞いているのなら大きな問題です。
朝日新聞に2007年4月16日より食品添加物の連載が始まりました。ちなみに、この日は、先のコラムで紹介した「ニセ科学紙上講座」の最終回の日です。
「あなたの安心」というタイトルの「食品添加物のナゾ」の特集。全6回。4月18日が第3回で、その記事の最後の締めの文章に表題の問答が載っています。

第3回は、食品安全委員会の食品添加物の専門家に話を聞き、食品添加物の「リスク評価」の仕方をまとめています。「安全」がないのだから、どのくらいの危険性があるのかを徹底して調べ、一日摂取許容量を算出する、という、きわめて妥当な記事です。
リスク評価で安全性を確認しているだけで、安全であることを評価しているわけでも保証しているわけでもない、ということがわかる記事です。

それなのに、なぜか最後に、記者は、「では、確認済みのものは絶対安全なのですね?」とこの専門家に「素朴な疑問をぶつけ」ます。
バカな読者の代表としてこの「素朴な疑問」を専門家にぶつけたふりをしているのなら、これまたスゴイ悪趣味です。
記事では、絶対安全がないからこそ「リスク評価」があり、その「リスク評価」の方法を紹介しています。一日摂取許容量があると言うことは、100%安全でないという意味だとだれでもわかりそうなのに、その記事の最後の締めがこれでは、せっかくの記事全体が台無しです。

もし、記者が「100%安全」ではないと言うことを、この取材ではじめて知ったのなら、これはそれで凄いことです。
「素朴な疑問」をぶつけられた専門家の顔が浮かんできそうです。

科学リテラシーの重要性が方々で叫ばれています。
その原因のひとつは、このような記事が載るからでしょう。
記事から、小学校や中学校で教える科学はどんな科学を教えればいいのかが見えてきます。
つまり、このような質問をして恥をかかないようにするためです。


この記事の最後は、専門家がいう「現在の科学的研究条件においては安全、ということです」という言葉で終わっています。

この言葉を書くのなら、なぜ、これを最初に持ってこないのでしょうか?

最後に「絶対安全なのですね?」と書いてずっこけるのではなく、最初に100%の安全というのはどんな分野でもない、神話に過ぎない、科学ではないと宣言してから、だから、リスク評価するんだ、という素直な構成でいいのでは?

ニセ科学の分野なら絶対安全はいくらでも出てきます。副作用は全くありません、と宣言するサプリメントはその典型でしょう。
食品添加物を不当に攻撃するニセ科学本が氾濫しています。
だからこそ、これを正す意味での連載だと思っていたのですが、期待した方向性とは違ったようです。


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