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zoom RSS ○危険回避 リスク論 環境ホルモン ダイオキシン

<<   作成日時 : 2006/07/21 22:53   >>

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[SI新書]やさしいバイオテクノロジー 血液型や遺伝子組換え食品の真実を知るにも同様の記述があります。読んでみてください。
2005年4月には、中学生が防空壕跡地でたき火をし、4人が死亡するという痛ましい事件があった。
例によって防空壕跡地の保全体制が非難されたが、問題は洞窟でたき火をするとどうなるかという常識的なことをしっかりと教えることであろう。
おそらくこの中学生たち、ものを燃やすとダイオキシンが発生することは知っていたであろう。また、ダイオキシンは「人類が作った史上最強の猛毒化学物質」であり、その発生源は焼却炉であることも教わっていたであろう。
しかし、本当に教えなければならないことは、このような「真っ赤なウソ」ではない。
日本のダイオキシン対策法のおかげで、国内の焼却炉からのダイオキシン発生量は激減した。最新の高級焼却炉では10数年前の普通の焼却炉に比べてダイオキシン発生量は1万分の1にまで減少するようになった。
しかし、莫大な石油を余分に燃やすことで達成されたこの快挙、実は、ほとんど役にたっていない。
ダイオキシン対策法ができるまでの焼却炉が野放しにされていたとしても、そこから発生するダイオキシンでヒトが死ぬことはありえない。
したがって、それほど危険性が元々なかったにもかかわらず、それをさらに危険性のないものにしたところで意味がない。

それどころか、貴重な資源である石油を莫大な量使うことになったという点では、損失は莫大である。

実際、10数年前の焼却炉からでる煙に含まれるダイオキシンの毒性は、どのくらいなのであろうか。
普通にわれわれが飲んでいるコーヒー(つまり植物由来)には多量の有害化学物質が含まれている。
その中のたとえばカフェインだけを取りあげると、カフェインの致死量から考えて50から100杯分のコーヒーに含まれるカフェインでヒトは死ぬ。
それほど危険な「化学物質」をわれわれは平気で摂取している。

10数年前の焼却炉からでる1日分のダイオキシンとコーヒーの1/4杯分のカフェインの毒性がほぼ同じである。
すなわち、コーヒー1杯飲むということは、その中に含まれるカフェインだけの毒性を考えても、ボロい違法な焼却炉から出る4日分の煙の中のダイオキシンをすべて摂取したのと同じである。
それほど、ボロい焼却炉のダイオキシンの毒性は弱い。それにもかかわらず、大金と莫大な地下資源を使ってその毒性を1万分の1にしたわけだ。

貴重な地下資源は、ゴミを遠くまで運搬するために毎日燃やされ続けている。
その目的はただ単に「安心」を得るためだけである。
問題はそれだけでなく、焼却炉から出る猛毒物質はダイオキシンではなく、他にたくさんあることである。

ダイオキシンは人類が作った史上最強の猛毒化学物質との宣伝がなされたが、上記の通りである。
実際に、焼却炉の煙を吸えば、1分と持たない。
その原因は、防空壕でたき火をして遊んでいて命を落としたのと同じである。
そのことをしっかり教えるべきであろう。
ちなみに、その死因となった化学物質が何か、言わなくてもわかりますよね。
そう、「パロマ」ガス器具で有名なあの化合物です。

このような問題を考えるとき、バランスある思考力が求められる。
その思考力を試すのにもっとも適した例のひとつに、殺虫剤として使われるDDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)をあげることができる。

DDTはカーソンの「沈黙の春」により世界中が翻弄された。

DDTによるマラリアをはじめとした多くの疾患に対する功績は絶大であり、DDTが超低価格であることからも広く使われていた。
現在にいたる膨大な科学的データに、DDTによる環境破壊や人体への悪影響を支持するものはない。
しかし、環境主義者らの運動によりDDTは使用禁止に追い込まれ、人類にとっても地球環境にとっても多大な不幸を招いている。

ひとつ例をあげると、今のスリランカ(セイロン)のデータは興味深い。
マラリアという恐ろしい病気がある。マラリアに苦しめられている地域の3分の2にあたる人々が罹患するほど簡単に流行する。
「沈黙の春」の出版は1962年、著者のカーソンは1964年に死亡している。
1948年のセイロンにおけるマラリア発症報告件数は280万人、1962年と1963年に大規模なDDT使用計画により年間発症報告件数はそれぞれ31人、17人まで激減した。それほどまでにDDT威力を発揮した。
ところが、翌年1964年、カーソンが死亡した年にDDTの散布が中止されると、マラリア発症件数は鰻登りとなり、1968年には100万人、1969年には200万人にまでふくれあがり、元に戻ってしまった。
現在でも多くの国々でマラリアをはじめ多くの昆虫などを媒介する感染症に苦しめられている。

DDT使用中止を決定したとき、科学的根拠はなく、今にいたってもDDTの悪影響を証明する科学的なデータが見つかっていないことも考え合わせると、DDT中止を決めた先進国の一部の環境主義者の罪は大きい。しかも、DDTの代替品は本当に毒性が強く、多くのいのちが奪われるという悲劇まで起こっている。

現在における貧困層の多くの感染症などの疾患を撲滅するのは、実は非常に簡単である。ワクチンも治療薬も高度な医療機関もいらない。もっとも簡単で、しかも超低価格で実現できる方法を先進国の環境主義者が押さえ込んでいる。環境主義者が懸念している環境破壊も人体への悪影響もないにもかかわらず。

DDT使用禁止推進者のなかには、その理由にかなり疑わしい動機を持ったものもいる。
その疑わしい動機は実は現在実現している。
つまり、人口が増えすぎている地域にDDTの使用を禁止すれば、人口増加を抑制できる。DDTを使用していれば、今以上に貧困層の人口問題が悪化していた、という考え。

悲しい驕りである。

20世紀の大量虐殺の指導者は毛沢東やスターリンだけではない。
カーソンもそれらに負けず劣らず、大量虐殺の指導者であった。

2005年、ジュラシックパークなどを書いたマイクル・クライトンによる新しい小説「恐怖の存在」(早川書房)が翻訳出版された。
膨大な現実のデータを駆使したクライトン一流の小説である。
地球温暖化問題に真っ向から対峙している。さきのDDT問題にも言及している。小説としても楽しめ、多くの環境問題に考えるきっかけにもなる。
メリット、デメリットを冷静に考えることのできるように、多くの基礎知識を身につけるようにしよう。
やさしいバイオテクノロジー 血液型や遺伝子組換え食品の真実を知る (サイエンス・アイ新書)

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